こんにちは。おとFITNESS運営者のOTOWAです。
健康や肉体改造のために筋トレしている皆さんは、こんな噂を一度は聞いたことがないでしょうか。
炭酸水(特にコーラ)は健康に良くないから運動する人はやめるべきだと。
でも本当にコーラは筋トレに良くないのでしょうか。
ネットで調べると、骨が溶けるとか筋肉が溶けるといった、嘘か本当か分からない話もたくさん出てくるので、一体何が真実なのかと迷ってしまうと思います。
この記事では、そんなコーラと筋トレに関しての真相を、私が調べた内容を元に分かりやすくまとめていきたいなと思います。
- 筋トレにコーラを取り入れることの意外なメリット
- いつコーラを飲めば運動効果を最大限に高められるのか
- コーラで骨や筋肉が溶けるという噂の真実
- 運動中の人がコーラを飲むことのデメリット
筋トレとコーラの関係は?

一見すると、砂糖過多で不健康な飲み物に思えるコーラですが、実は筋トレとの相性は悪くありません。
ここからは、一見すると健康に良くないと思えるコーラが、なぜ筋力トレーニングと相性が良いと言われているのか、生化学的な理由について解説していきますね。
単純なエネルギー補給から、カフェインや炭酸がもたらす疲労回復効果まで、私たちの想像以上に運動をサポートしてくれる意外なメリットが、コーラには隠されているみたいです。
コーラの糖質が筋肉の分解を防ぐ?
私たちがバーベルを持ち上げたり、マシンで激しい運動をしている時、筋肉はメインのエネルギー源として体内に貯蔵されている「糖質(筋グリコーゲン)」を大量に消費し続けます。
しかしもしも、事前の食事が足りていなかったり、長時間のトレーニングでこのエネルギーがすっからかんに枯渇してしまうと、人間の体は一種の防衛本能として、なんとか別の方法でエネルギーを作り出そうと働き始めます。
その結果、どうなると思いますか?
なんと、せっかく一生懸命に鍛えて大きくした自分自身の筋肉を分解してアミノ酸を取り出し、それを糖に変換してエネルギーとして使い始めてしまうんです。
これを専門用語で、「カタボリック(異化作用)」と呼びますが、筋肉をつけたいトレーニーにとっては絶対に避けなければならない最悪の現象です。
このカタボリックを防ぐためには、運動中いかに素早くエネルギー源となる糖質を血中に補給するかが、鍵を握ってきます。
ここで、「それなら、筋トレ中におにぎりやサツマイモを食べればいいのでは?」と思うかもしれません。
たしかにそれらも立派なエネルギー源である糖質ですが、白米や芋類などの炭水化物は構造が複雑な「多糖類」であり、胃腸で消化酵素によって細かく分解されてから吸収されるまでに、数時間もかかってしまいます。
運動中にそんなに時間のかかるものを食べていては、リアルタイムで失われていくエネルギーには到底追いつきませんし、消化器官に血液が集中して運動のパフォーマンスがガタ落ちしてしまいます。
一方で、コーラに含まれている糖質(主に果糖ブドウ糖液糖やスクロースなど)は、単糖類や二糖類と呼ばれる非常に細かくシンプルな構造をしています。
そのため、面倒な消化プロセスをほとんどスキップして、飲んだ直後に小腸からあっという間に吸収され、即効性の高いエネルギーとして、即座に血液中に送り込まれるという強みを持っています。
この圧倒的な吸収スピードのおかげで、激しいセットの最中でもリアルタイムでエネルギーを補填することができ、大切な筋肉が分解されるのを、防いでくれるというわけなんです。
最適な摂取タイミングはいつ?

いくらコーラが筋トレに最適な即効性の糖質を含んでいるからといって、ただ適当なタイミングでガブガブと水のように飲めば良いというわけでは決してありません。
むしろ、飲むタイミングを間違えてしまうと、せっかくのトレーニング効果が半減してしまうばかりか、単純に余分なカロリーとして体脂肪に変わってしまったり、運動中に体調を崩す原因にもなりかねません。
運動の成果をしっかり100%引き出すためには、「時間栄養学」の観点から、体が本当にエネルギーを欲しているピンポイントのタイミングを狙って摂取することが、何よりも大切になってきます。
| タイミング | 期待できる主な効果 | 理由・メカニズム |
|---|---|---|
| 筋トレ前(プレ) | エネルギーの充填と集中力アップ | グリコーゲンを満たし、カフェインの覚醒作用を得るため |
| 筋トレ中(イントラ) | スタミナ維持と疲労感の軽減 | 消費される血糖を即座に補い、炭酸で血流を促進するため |
| 筋トレ後(ポスト) | 素早い栄養補給と筋肉の回復 | インスリンを分泌させ、筋肉に栄養を強制的に送るため |
上の表にもまとめた通り、筋トレにおいてコーラを活用する絶好のタイミングは、大きく分けて、「運動前(プレワークアウト)」「運動中(イントラワークアウト)」「運動後(ポストワークアウト)」の3つに分類されます。
それぞれのタイミングで、体が求めている栄養素の役割や、体内で引き起こされる生理学的な反応は全く異なります。
たとえば、運動前の摂取は、これから始まる激しい運動に備えて、体内のガソリンを満タンにする目的があり、運動中は息切れや筋肉の局所的な疲労感を和らげて、最後までパワーを出し切る目的があります。
また運動後は、傷ついた筋肉の修復作業をサポートするという重要な役割を担っています。
では、これら3つの具体的な摂取タイミングについて、なぜその時間帯に飲むべきなのかをさらに深掘りして解説していきましょう。

筋トレ前のコーラでエネルギーをチャージする
これから重いバーベルを担いでスクワットをしよう!という本格的なトレーニングの直前には、体の中、特に筋肉と肝臓の「グリコーゲンタンク」にしっかりとエネルギーを溜め込んでおく必要があります。
エネルギーがスッカラカンの状態でジムに行っても、すぐにバテてしまって、質の高いトレーニングはできません。
ここで、運動を開始するおよそ30分から1時間くらい前にコーラを少し飲んでおくことで、体内をエネルギーで満たした万全の状態でトレーニングに入れるかなと思います。
おにぎりなどの固形物と違って、胃に残って気持ち悪くなるリスクが低いのも、液体飲料の優れたポイントです。
また、コーラには糖質だけでなくカフェインが含まれているのも、プレワークアウト(運動前)ドリンクとして極めて優秀な理由の一つです。

カフェインが体内に入ってから血中濃度がピークに達するまでには、だいたい30分〜45分程度かかると言われています。
つまり、ジムに到着する少し前に飲んでおけば、ちょうどバーベルを握るタイミングで、カフェインの効果が最大化されるんです。
カフェインには中枢神経を刺激して集中力を極限まで高めたり、脳が感じる「疲れた」というサインを遅らせて、疲労感を感じにくくさせたりする働きがあると言われています。
ただし、運動の数時間前など、あまりにも早いタイミングで糖質を大量に摂りすぎると、逆に血糖値が下がってフラフラしてしまう「反応性低血糖」を起こす危険があるので、直前のタイミングを狙うのがベストですね。
筋トレで筋肉を大きくするためには、「もう無理だ!」と思ったところからさらにもう1回、2回と回数を絞り出すことが重要です。運動前にカフェインを入れておくことで、「よし、やるぞ!」という気合を入れるメンタル的なスイッチの役割を果たすだけでなく、より多くの筋肉の繊維(運動単位)を動員して、普段よりも強い力を発揮しやすくなるとも言われています。
筋トレ中のコーラ摂取でスタミナを保つ
1時間を超えるようなハードなトレーニングを続けていると、あらかじめ溜め込んでおいたエネルギーも途中で底を尽き、どうしてもバテてしまいます。
そんなセット間の短いインターバルの間に、コーラを少しずつ(数口ずつ)飲む「イントラワークアウト」としての活用も非常に効果的だと言われています。
激しく消費されていく血中のグルコース(血糖)を、吸収の早い単糖類でリアルタイムに補填し続けることで、パフォーマンスの低下を防ぎ、最後までバテずにスタミナを維持しやすくなるんです。
さらに、コーラならではの特徴である「炭酸ガス」も筋トレにメリットをもたらしてくれます。
激しい無酸素運動を行うと、筋肉には乳酸などの副産物が生まれ、水素イオンが溜まって筋肉が焼け付くような痛み(パンプ感)を感じますよね。
ここで炭酸飲料を飲むと、体内の二酸化炭素濃度が一時的に上がり、体は、「酸素が足りない!」と錯覚して血管をグッと広げ、血流を著しく促進させる現象(ボーア効果の応用)が起こると言われています。
この血流アップ効果によって、筋肉に溜まった疲労物質を洗い流す手助けをしてくれます。
ただし、通常の強い炭酸のままガブ飲みしてしまうと、胃の中にガスが充満してお腹がパンパンに張り、トレーニング中に気持ち悪くなってしまうという致命的なデメリットがあります。
そのため、あらかじめペットボトルのキャップを開け閉めして振ったりして、意図的に炭酸をかなり抜いた「微炭酸」や「気抜けコーラ」の状態にしてからジムに持参したりなどで工夫しましょう。

筋トレ後のコーラで筋肉の超回復を促す
すべてのトレーニングメニューが終了した直後の体は、エネルギーが完全に枯渇し、筋肉の繊維も傷ついた状態です。
スポーツ栄養学の世界では、この運動直後のタイミングを、「ゴールデンタイム」や「アナボリック・ウィンドウ」と呼び、体が最も栄養をスポンジのように吸収したがっている、非常に重要な時間帯だとされています。
このタイミングにおいて、吸収の早い大量の糖質をグッと体に流し込むのは、筋肉を大きくするためにとても理にかなった行動なんです。
コーラから大量の単糖類を摂取すると、血液中の血糖値が急激に跳ね上がります。
すると、それに反応してすい臓から、「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。
インスリンと聞くと、「太るホルモン」というネガティブなイメージを持つかもしれませんが、筋肉づくりにおいては最強の味方です。
インスリンは、血液中に漂っているアミノ酸(タンパク質)や糖質を、傷ついた筋肉の細胞内へと強制的に押し込む役割を果たしてくれるんです。
運動直後の筋肉はインスリンに対する感受性が非常に高まっているため、このタイミングで摂取した糖質は脂肪になりにくく、優先的に筋肉の回復と肥大のために使われます。

つまり、トレーニング直後にプロテイン(タンパク質の塊)を飲む際、一緒にコーラを飲んで意図的にインスリンを分泌させることで、プロテインの栄養素をより早く、より無駄なく筋肉の奥深くまで送り届けることができるというわけです。
筋トレとコーラに関する悪い噂は本当?

ここからは、私たちが昔からよく聞かされてきた、コーラに関する悪い噂や都市伝説について検証していきます。
「健康や筋肉のために筋トレをしているのに、体に悪い飲み物を飲んで本当に大丈夫なの?」と不安に思う方もきっと多いはずですので、科学的な視点から真実を知り、その不安をスッキリ解消していきましょう。
骨が溶けるという噂は本当?
子供の頃に、親や学校の先生から、「コーラばかり飲んでいると骨が溶けるよ!」と注意された経験、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。
たしかに抜けた人間の歯や魚の骨を、コップに注いだコーラの中に数日間ずっと浸しておけば、骨に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの成分が、酸の性質によって少しずつ溶け出してしまうのは紛れもない事実です。
これは学校の理科の実験などでも見られる現象ですよね。
しかし、ここで冷静に考えてみてください。
これはあくまで、「コップの中(体外)」で数日間にわたって行われる単純な化学実験のお話であって、複雑な仕組みを持つ私たち「人間の体内」で起こる現象とは全くの別物なんです。
私たちが口から飲んだコーラなどの液体は、食道を通って胃に入ります。
私たちの胃の中にある「胃液」は、コーラに含まれる酸味料なんかよりもはるかに強力な強酸(pH1.5〜2.0)です。
その後、腸へ送り込まれる過程で、膵液などの強力なアルカリ性の分泌物によって速やかに中和され、安全な状態になってから体内に吸収されていきます。
さらに、人間の血液は常に弱アルカリ性(pH7.35〜7.45)に保たれるよう、体のシステムによって極めて厳密にコントロールされています。
ですので、酸性の飲み物を飲んだからといって血液自体が酸性になり、体の内側から骨を直接溶かすようなことは医学的・解剖学的にないのです。
実際に日本コカ・コーラ社の公式サイトでも、「飲みものですので人間の骨に直接ふれたりすることはありません。安心してお飲みください(出典:日本コカ・コーラ お客様相談室『コカ・コーラを飲むと歯や骨が溶けるって本当?』)」と明確に回答されています。
健康に関する数値データや効果はあくまで一般的な目安ですが、こうした科学的な事実を知れば、無駄な不安を感じる必要はないということが、お分かりいただけるかなと思います。
もちろん、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。
筋肉が溶ける現象は起こる?

「コーラを飲むと骨が溶ける」という有名な噂が派生して、最近ではネット上で、「コーラを飲むと筋肉まで溶けるのでは?」と心配する声もあるようですが、これも完全に事実無根の誤解だと言って良さそうです。
そもそも人間の筋肉組織は、主にタンパク質と水分で構成されています。
飲み物に含まれる程度の酸味料や炭酸ガスが体内に吸収されたからといって、その成分が筋肉の繊維を溶かしてドロドロにしてしまうなんてことは、生化学的に考えてもありません。
この「筋肉が溶ける」という噂は、おそらくトレーニングのやりすぎや栄養不足によって引き起こされる筋肉の分解(カタボリック)という現象と、骨が溶けるという都市伝説がない交ぜになって生み出された、架空のイメージだと考えられます。
むしろ、前半のセクションでもお話しした通り、エネルギーが不足しやすいハードな筋トレ中に、適切なタイミングでコーラから即効性のある糖質を補ってあげることは、エネルギー枯渇による筋肉の分解を食い止めるという素晴らしい効果をもたらします。
つまり、コーラは筋肉を、「溶かす(減らす)」どころか、不足したエネルギーをすぐに補って筋肉を守るための盾(アンチカタボリック)として役立ってくれる、非常に心強い味方なんです。
もちろんコーラは砂糖も多いので飲みすぎは良くありませんが、筋肉が溶けてなくなるかもという根拠のない噂に振り回されて、効果的な糖質補給のチャンスを逃してしまうのは、少しもったいないかなと思います。
コーラのデメリットは?
いくらコーラが筋トレ時のエネルギー補給やスタミナ維持に相性が良いとはいえ、どんな状況でもおすすめなわけではなく、飲み過ぎや目的によっては明確なデメリットも存在します。
とくに注意したいのが、ダイエットや減量を目的にトレーニングをしている方です。
減量期は摂取カロリーを抑えて体脂肪を燃やすことが目的なので、大量の糖質を摂る必要はありません。
運動で消費しきれなかった余分な糖質は、インスリンの働きによって、あっという間に中性脂肪として、お腹周りなどに蓄えられてしまうリスクがあるためです。
減量中の方で、どうしてもトレーニングの起爆剤としてカフェインの覚醒効果や炭酸の爽快感を得たい場合は、人工甘味料を使用した「カロリーゼロ・糖質ゼロ」のコーラを選択するというのがおすすめです。
ゼロカロリーなら糖質によるエネルギー補給効果は得られませんが、カフェインによる集中力アップと血流促進というメリットだけを利用することができます。

もちろん、無理に飲む必要は全くないので、自分の体調やその日のトレーニング内容と相談しながら、慎重に取り入れてみてください。
食事や栄養バランスを大きく変えるような場合は、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。
スクワットやデッドリフトのような重い重量を扱う種目では、体幹を安定させるために息を吸い込んでお腹をパンパンに膨らませる「腹圧」をかける必要があります。この時、胃の中に炭酸ガスが充満していると、力が入りにくくなったり、胃の内容物が食道に逆流して激しい不快感や吐き気を催す可能性があります。冷たい炭酸を一気に飲むと腸が過剰に刺激されてお腹を下すこともあるので、筋トレ中の摂取量や炭酸の抜き方には十分な注意が必要です。
まとめ:筋トレとコーラの関係は?
最後までお読みいただきありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
今回は、健康的なイメージとは真逆にある少し意外な組み合わせ、「筋トレとコーラの関係」について、私が調べた生化学的なメカニズムや都市伝説の真実をシェアさせていただきました。
単なる体に悪いジャンクな飲み物だと思っていたコーラが、実は理にかなった素早いエネルギー補給や、カフェインによる集中力アップ、炭酸による疲労物質の除去といった形で、ハードなトレーニングに貢献してくれるなんて本当に驚きですよね。
もちろん、この記事でお伝えした通り、コーラは決して筋肉を勝手に大きくしてくれるわけではないですし、ただ単に飲むだけでは、砂糖も多いので、肥満を招きます。
ですので、飲む量やタイミングを見極め、自分自身の「筋肉を極限まで大きくしたい(増量)」のか、「体脂肪を落としてバキバキにしたい(減量)」のかという目的に合わせて、普通のコーラとゼロカロリーのコーラを使い分けるといった戦略が求められます。
筋トレとコーラをセットで日常的に取り入れたいと考えている方は、メリットだけでなく胃腸への負担といったデメリットもしっかり理解した上で、ご自身のトレーニングに上手に組み込んでみてくださいね。
健康第一で、怪我のないように筋トレを楽しんでいきましょう!
これからもおとFITNESSでは、皆さんのフィットネスライフの向上に役立つマニアックで実践的な情報をお届けしていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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