カーブスプロテインは本当に副作用があるの?徹底検証しました!

カーブスプロテインを飲んで不調を感じる女性のイラストと記事のテーマ

こんにちは。おとFITNESS運営者の「OTOWA」です。

健康のためにカーブスに通い始め、コーチからおすすめされたプロテインを飲み始めたけれど、なんだかお腹の調子が悪い、あるいは逆に体重が増えてしまった、そんな悩みをお持ちではありませんか。

カーブスプロテインについて調べると、副作用や下痢、太る、腎臓への負担といった不安なキーワードや口コミを目にすることがあり、飲み続けて良いのか迷ってしまう方も多いようです。

せっかく健康のために運動しているのに、体の不調やストレスを感じてしまっては、本末転倒ですよね。

そこで本記事では、なぜそのような不調が起こるのかという原因と、無理なく続けるための具体的な対策について、現役パーソナルトレーナー視点で、分かりやすく解説していきます。

本記事でわかる4つのポイント
  • カーブスプロテインは本当に副作用があるか
  • プロテインが身体に与える影響について
  • 自分に合った飲み方や無理な勧誘への対処法
  • カーブスプロテインを他の市販品で代用する場合の選び方
目次

カーブスプロテインに副作用は本当にあるの?

せっかく体に良いと思ってカーブスプロテインを飲み始めたのに、お腹を下してしまったり、不快な症状が出たりすると「副作用ではないか?」と心配になりますよね。

カーブスプロテインに、副作用があるかどうかの結論を先にお話すると、個人の体質や、飲み方が目的とあっていないことが原因で起こるプロテインとのミスマッチが原因で、けしてカーブスプロテインの質が低いわけではないケースが大半です。

プロテインの不調の正体は副作用ではなく体質とのミスマッチであるという結論

それではここからは、多くのユーザーが検索している、カーブスプロテインと身体の不調の原因について、なぜミスマッチが起きてしまうのか、成分や体の仕組みの視点から掘り下げて解説します。

下痢や腹痛は乳糖不耐症が原因

カーブスのプロテインを飲んでから「お腹がゴロゴロする」「急な下痢に襲われる」という症状が出る場合、その最大の原因として考えられるのが「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」です。

これは、プロテイン自体の品質や「副作用」というよりは、日本人の体質に深く関わる生理的な反応です。

乳糖不耐症のメカニズムとプロテインでお腹を下す原因の図解

カーブスのプロテイン、特に主力製品である「ウルトラプロテイン」シリーズには、ホエイ(乳清)とソイ(大豆)が含まれています。

ホエイプロテインは牛乳を原料としているため、必然的に「乳糖(ラクトース)」という成分が含まれます。

健康な乳児であればこの乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」を十分に持っていますが、私たち日本人の成人の多くは、加齢とともにこの酵素の働きが低下し、乳糖をうまく消化できなくなる傾向があります。

なぜ下痢になるの?(浸透圧性下痢のメカニズム)

分解されずに小腸を通過した乳糖が大腸に届くと、腸内の浸透圧が高まります。すると、腸は濃度を薄めようとして周囲の細胞から水分を引き込みます。この過剰な水分が便を液状化させ、下痢を引き起こします。同時に、腸内細菌が乳糖を分解する際にガスが発生し、お腹の張りや痛みを誘発することもあります。

またプロテインを飲みやすくするために、牛乳で割っている場合、これは乳糖不耐症の方にとっては「追い討ち」となってしまいます。

プロテインパウダー自体に含まれる乳糖に加え、割り材として使う牛乳200mlには約10gもの乳糖が含まれています。

これらを一度に摂取することで、消化能力の限界(許容量)を一気に超えてしまい、激しい腹痛や下痢の引き金となってしまうのです。

「水で割ったら平気だったけれど、牛乳だと身体の調子が悪くなる」という声が多いのは、まさにこの「乳糖の総量オーバー」が原因と言えます。

おならやガス溜まりの対処法

「プロテインを飲み始めてから、おならが止まらない」「自分でも驚くほど臭いがきつくなった」という悩みは、恥ずかしくてコーチにも相談しにくいものですが、実は非常に多くのユーザーが抱えている切実な問題です。

これには、腸内環境の急激な変化、いわゆる「腸内フローラの乱れ」が大きく関係しています。

私たちが摂取したタンパク質は、通常であれば胃や小腸でアミノ酸やペプチドに分解されて吸収されます。

しかし、カーブスや、一般的なパーソナルジムで推奨されるような、高タンパクな生活に急に切り替えたり、加齢によって胃酸や消化酵素の分泌量が減っていたりすると、タンパク質が完全に消化しきれないまま大腸へと流れ込んでしまいます。

大腸に到達した未消化のタンパク質(窒素化合物)は、ウェルシュ菌や大腸菌といった「悪玉菌」の大好物です。

悪玉菌はこれらをエサにして増殖し、その代謝過程でアンモニア、インドール、スカトール、硫化水素といった有害物質やガスを産生します。

これこそが、卵が腐ったような強烈なニオイや、お腹がパンパンに張るガス溜まりの正体です。

特に、便秘がちな方がプロテインを大量に摂取すると、腸内に便が滞留する時間が長くなり、腐敗がさらに進行してしまいます。これを防ぐためには、以下のような対策が有効です。

対策具体的なアクション
消化を助ける一気飲みせず、唾液と混ぜるようにゆっくり飲む。食事ではよく噛むことを意識する。
腸内環境を整える乳酸菌やビフィズス菌(整腸剤やヨーグルト)を積極的に摂る。カーブスの「プレミアム+」など乳酸菌入りを選ぶのも手。
食物繊維を摂る野菜や海藻など水溶性食物繊維を増やし、便の排出をスムーズにする。

ガスやおならは、体が「消化しきれていないよ!」と悲鳴を上げているサインかも知れません。その場合は、無理にプロテインを飲み続けず、量を減らすなどの調整が必要です。

飲み過ぎで太るカロリーの真実

「ダイエットのためにカーブスに通い始めたのに、逆に体重が増えてしまった」「プロテインを飲んだら太った」という声も、検索や口コミで頻繁に見られるトピックです。

結論から言うと、これはカーブスプロテイン自体に太る作用があるわけではなく、単純な「カロリー収支の計算ミス」が原因であることがほとんどです。

カーブスのウルトラプロテインは、水で割れば1食あたり約70kcal〜114kcal(フレーバーによる)と、それほど高カロリーではありません。

しかし、ここでプロテインを「牛乳割り」などで飲むのは少し問題です。

一般的な牛乳200mlは約130kcalあるため、これらを合わせると1杯あたり約200〜250kcalにもなります。これは、おにぎり1.5個分、あるいはショートケーキ半分に相当するカロリーとなってしまいます。

カーブス30分の消費カロリーと牛乳割りプロテインの摂取カロリー比較

一方で、カーブスに限らずですが、30分間のサーキットトレーニングで消費できるカロリーは、体重や運動強度にもよりますが、概ね100kcal〜200kcal程度と言われています。

つまり、運動後にご褒美感覚で牛乳割りや、ジュース割りなどのプロテインを飲んでしまうと、せっかく消費したカロリーをその場でチャラにする、あるいはプラスにしてしまうという現象が起きます。

痩せるためには、「消費カロリー>摂取カロリー」の原則は絶対ですし、何より一番重要です。

ですので、ダイエット目的で、プロテインを飲むなら、その分夕食のご飯を減らして、プロテインに代替するなどの「プロテイン置き換え」をするか、カロリーの低い水割りに変更するなどの調整が不可欠です。

気になる添加物や人工甘味料

健康意識の高いカーブス会員の方にとって、毎日体に入れるものに含まれる「添加物」は非常に気になるポイントですよね。特に「人工甘味料」に対して不安を感じている方は少なくありません。

プロテインは基本的に、飲みやすく、かつカロリーを抑えて甘みをつけるために、多くのメーカーでスクラロースやアセスルファムKといった人工甘味料が使用されています。

これらは厚生労働省や国際的な機関で安全性が確認されており、通常の食品として摂取する量であれば、直ちに健康被害が出るものではありません。

しかし、近年の研究では、人工甘味料の過剰摂取が腸内細菌叢(マイクロバイオーム)のバランスを崩したり、逆に食欲を増進させたりする可能性を示唆する報告も出てきています。

また、体質によってはお腹が緩くなる原因になることもあります。

カーブスのウルトラプロテインシリーズの中には、人工甘味料を避けたいというニーズに応えて、植物由来の甘味料である「ステビア」を使用しているフレーバーや、より自然な原材料にこだわった製品も存在します(例:ココア味の一部など)。

「毎日飲むものだからこそ、こだわりたい」という方は、パッケージ裏面の原材料表示をしっかりと確認することをおすすめします。

「甘味料(スクラロース)」といった記載があるか、それとも「ステビア」なのか。

こんな感じで、ご自身の健康観に合わせて、納得できるプロテインを選ぶことが、重要です。もし不安があれば、コーチに「人工甘味料が入っていないタイプはありますか?」と聞いてみるのも良いでしょう。

腎臓や肝臓への負担と数値確認

中高年の方にとって、最も深刻で命に関わる懸念材料が、「プロテインが内臓、特に腎臓に負担をかけるのではないか」という点でしょう。ネット上には「プロテインで腎臓が悪くなる」といった情報もあり、不安になりますよね。

医学的な事実として、タンパク質を代謝して、尿素窒素などの老廃物を排泄する際、腎臓(糸球体)はろ過作業を行うため、一時的に血流量が増えます(過剰濾過)。

ただ健康な腎臓を持つ人であれば、一般的に推奨される一日のタンパク質摂取量(体重1kgあたり1.0〜1.2g程度)を摂取しても、腎機能が低下するという明確なエビデンスはありません。

しかし、ここで重要なのが、「自分は本当に健康な腎臓を持っているか?」という点です。腎臓の機能(eGFR)は、自覚症状が全くないまま、加齢とともに自然と低下していきます。

特に60代、70代の方の中には、病気と診断されていなくても、生理的に腎機能が低下している「隠れ腎臓病予備軍」の方が多くいらっしゃいます。

腎臓への負担を確認するために健康診断のeGFR数値をチェックする重要性

「筋肉をつけるためにはタンパク質!」と盲信して、自分の腎機能を無視して飲み続けることは、かえって寿命を縮めることになりかねません。

ですので、必ず直近の健康診断結果を確認し、数値に不安がある場合は、自己判断せずに主治医に「プロテインを飲んでも大丈夫か」をご相談ください。

(出典:日本腎臓学会『CKD診療ガイドライン2024 第8章 CKD患者への栄養管理』

カーブスプロテインの副作用への対処法って?

ここまでは、プロテインの副作用と思われる症状の原因を見てきましたが、これらはカーブスに限らず、どのプロテインにも起こりうるものです。

ただこれは、飲み方や考え方を少し変えるだけで対処できることが多いです。ここからは、カーブスプロテインと上手く付き合い、健康的に飲み続けるための具体的な対処法をご紹介します。

牛乳ではなく水で割るメリット

プロテインを水で割ることで得られる乳糖カット・カロリーオフなどの3つのメリット

もし、あなたが現在、下痢や腹痛、あるいは思うように減らない体重に悩んでいるなら、最初に取り組むべき対策は非常にシンプルです。それは、「プロテインを飲むとき、割り材を牛乳から水に変える」ことです。

スポーツジムでは「美味しく飲める」「カルシウムも摂れる」という理由で牛乳割りを推奨されることが多いですが、前述の通り、牛乳は乳糖不耐症やカロリー過多の大きな原因となり得ます。

水割りに変更することで、以下のような劇的なメリットが得られます。

プロテイン水割りのメリット
  • 下痢・腹痛リスクの激減:牛乳由来の乳糖を完全にカットできるため、お腹への負担が驚くほど軽くなります。プロテイン自体に含まれる微量の乳糖だけなら大丈夫、という方も多いです。
  • カロリーの大幅カット:牛乳200ml分の約130kcalを丸ごとカットできます。これを1ヶ月続ければ約4,000kcal、体脂肪換算で約0.5kg分の差が出ます。ダイエット目的の方には必須の選択です。
  • 吸収スピードの向上:牛乳に含まれる脂肪分は胃での滞留時間を長くし、タンパク質の吸収を遅らせます。水で割ることで、運動後の筋肉が求めているタイミングで素早く栄養を届けることができます。

「水だと味が薄くて不味いんじゃない?」と心配される方もいるかもしれません。

その場合は、水の量を規定より減らして濃いめに作ったり、氷を入れて冷たくしてキレを出したりする工夫がおすすめです。

また、どうしても水が苦手な場合は、無調整豆乳(乳糖ゼロ)で割るのも一つの手ですが、豆乳にも脂質とカロリーはあるので飲み過ぎには注意しましょう。

自分に合う量と飲み方の調整

カーブスには「1日12点(タンパク質約80g相当)」を目指すという独自の栄養指導メソッドがあります。

食品のタンパク質量を点数化し、ゲーム感覚で管理する素晴らしい仕組みですが、これに真面目に従おうとしすぎて体調を崩してしまう方が、稀にいるのも事実です。

特に、食が細くなってきた高齢の方や、もともと胃腸が強くない方が、いきなり1日12点を目指してプロテインをガブ飲みすると、消化不良による下痢やガス溜まり、胃もたれを起こすのは当然の反応です。

目標はあくまで目標であり、絶対的な義務ではありませんので、ダイエットか筋肉をつけたいのか、個人の目的に合わせてプロテインを飲むようにしましょう。

またプロテインを飲み始める時は、最初は「スプーン半分」の量から始めてみてください。

それを数日続け、お腹の調子が悪くならなければスプーン1杯に増やす、といった具合に、1〜2週間かけて徐々に体をプロテイン(高タンパク食)に慣らしていく「ならし運転」が非常に有効です。

また、飲むタイミングも「運動直後に一気飲み」にこだわらず、朝食時や間食として少量ずつ分散して飲むことで、消化器への負担を分散させることができます。

「コーチに言われたから」ではなく、「自分の体が受け入れられる量」を見つけることが、長く続けるための秘訣です。

勧誘がストレスなら断る勇気を持ちましょう

「副作用」という言葉の裏には、身体的なことだけでなく、精神的なストレス、いわゆる「心理的な副作用」も含まれていると私は考えています。

特に、月に一度の「計測日」やイベントのたびに、プロテインの定期購入や増量を強く勧められることがプレッシャーとなり、それが原因でカーブスに行くのが億劫になってしまう、という声は多々あります。

もちろん、コーチたちは皆さんの健康を本気で願って勧めてくれているとは思いますが、それが経済的な負担や心理的な重圧になってしまっては、ストレスで自律神経が乱れ、健康を害してしまいますし、運動も継続できません。

もし、勧誘が辛いと感じたら、以下のような「角を立てずに、かつ明確に断るフレーズ」を用意しておきましょう。

シチュエーションおすすめの断り文句
在庫が溜まっている時「家にはまだ飲みきれていない分がたくさんあるので、まずはそれを消費してから考えますね」
体調や医師の指示「最近お腹の調子が良くないので、主治医に相談してから決めてもいいですか?」「タンパク質を控えるように言われてしまって…」
経済的な理由「年金暮らしで予算が決まっているので、これ以上は難しいんです。運動だけ頑張りますね」

大切なのは、「申し訳ない」と縮こまるのではなく、「運動を長く続けるために、無理はしない」という姿勢を持つことです。コーチ達と適度な距離感を保つことも、立派な自己管理の一つです。

カーブスプロテインを市販品で代用する場合の選び方

「カーブスのプロテインは品質が良いのは分かるけれど、どうしても価格が高くて続けにくい」「味が合わなくて飲むのが苦痛」という場合は、無理をしてカーブス製品に固執する必要はありません。

市販のプロテインで代用することを検討しても良いでしょう。

最近はドラッグストアやネット通販でも、高品質でリーズナブル、かつ美味しいプロテインがたくさん販売されています。

ただし、適当に選ぶとまた「副作用」に悩まされることになるので、以下のポイントを参考に選んでみてください。

カーブスプロテインの代用として市販品を選ぶ際のポイント(WPI・ソイ・人工甘味料不使用)

コーチには「親戚からたくさん貰ったので」「娘が送ってくれるので」などと伝えておけば、角も立ちません。自分のお財布と体質に合ったものを自分で選ぶ自由が、あなたにはありますので、気にせずしたいようにしましょう。

まとめ:カーブスプロテインの副作用と賢く付き合おう!

最後にまとめとなりますが、今回私が、カーブスプロテインについて調べた結果として、カーブスのプロテイン自体に危険な毒性や致命的な欠陥があるわけではありません。

むしろ、GABAや乳酸菌などが配合され、中高年女性の健康ニーズをよく考えた、国内製造の質の高い製品であることは間違いありません。

ですので、検索される「副作用」の実体は、多くの場合、カーブスの製品そのものではなく、「自分の体質(乳糖不耐症、消化能力、腎機能)とのミスマッチ」「誤った使用法(牛乳割りによるカロリー過多、一気飲み)」に起因するものが大半です。

もしもプロテインを飲んでいて、不調を感じるなら、以下を意識してみてください。

健康なプロテイン摂取のポイント
  • お腹が緩くなるなら、迷わず水割りに変える。
  • 太るなら、食事全体のカロリーを見直し、運動後のご褒美にしない。
  • 腎臓が心配なら、健康診断の「eGFR」を確認し、医師に相談する。
  • 精神的に辛いなら、勇気を持って「No」と言い、自分のペースを守る。

プロテインは「魔法の筋肉増強剤」でも「飲むだけで痩せる薬」でもありません。あくまで、あなたの健康をサポートするための「健康食品」です。

大切なのは、コーチに言われた通りに、盲目的に飲むことではなく、自分の体の声(体調や数値)を正しく聞き取り、自分に合った量と方法で賢く利用する自律性を持つことです。

不安な点はコーチに相談しつつも、最終的な決定権はあなた自身にあります。

本記事が、あなたがカーブスプロテインと無理なく、健康的に付き合っていくためのヒントになれば嬉しいです。自分の体を一番大切にできるのは、やっぱり自分自身なので、日々意識していきましょう!

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