こんにちは。おとFITNESS運営者の「OTOWA」です。
テレビでスポーツ選手のスーパープレーを見たり、公園で軽やかに動く人を、見かけたりして、自分とは何が違うのだろう、と考えたことはありませんか。
運動神経がいい人しかできないことの特徴を知ると、まるで別の生き物のように、感じてしまうかもしれません。
なぜ自分は思うように体が動かないのか、運動神経がいい人と悪い人との違いは、どこにあるのか、そもそも運動神経は遺伝で決まっていて、改善の余地はないのかなどの疑問や、コンプレックスを感じている方も多いはずです。
今回の記事ではこの運動神経について、深堀していきます。
運動神経がいい悪いは、単なる筋力の問題ではなく、脳の処理速度や予測能力といった、科学的な理由が隠されています。
本記事では、現役パーソナルトレーナーの私が、この運動神経について、深堀していきます。
非常に興味深い内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください!
- 運動神経の正体が筋肉ではなく「脳の回路」にあることがわかる
- 運動神経がいい人と悪い人の動作の違いを理解できる
- 遺伝が運動能力に与える影響と改善の可能性を知ることができる
- 大人になってから運動神経を向上させる具体的なトレーニング方法がわかる
科学で暴く運動神経がいい人しかできないことは?
「運動神経がいい」という言葉、よく使いますよね。運動神経がいい人と悪い人では、何が違うのでしょうか。
実際に、彼らの体の中で、何が起きているのかを深掘りしていくと、どうやら筋肉の強さというよりも、脳からの指令がどれだけスムーズかという「回路」の問題であることが、わかってきました。
運動神経がいい人の特徴は脳の予測制御にある

運動神経がいい人の動きを見ていて、「なんで今の体勢で転ばないの?」と不思議に思ったことはありませんか?
サッカー選手が激しいタックルを受けても、倒れずにドリブルを続けたり、ダンサーが不安定な姿勢から、ピタッと静止したりする姿は、まるで重力を無視しているかのようです。
実はこれ、彼らがバランスを崩してから、慌てて立て直している(フィードバック制御)のではなく、「バランスが崩れる未来」を、数ミリ秒先に予測し、崩れる前に姿勢を修正している(フィードフォワード制御)からなんです。
これが運動神経がいい人しかできないことの、核心部分と言えます。
無意識に行われる未来予知
最新の脳科学や生理学の研究によると、運動能力が高い人の脳は、筋肉に対して、「右足を前に出せ」という単純な命令だけを送っているわけではありません。
その動作を行った結果、重心がどう移動し、どの筋肉が引き伸ばされ、どのような反動が返ってくるかという「随伴発射(efference copy)」と呼ばれるコピー信号を、小脳などの調整器官に、あらかじめ送っています。

例えば、私たちが水の入った重いコップを、持ち上げるときを、想像してください。
運動神経がいい人は、コップを持ち上げた瞬間に腕が跳ね上がらないよう、無意識のうちに拮抗筋(ブレーキ役の筋肉)を、準備させています。
一方で、運動が苦手な人は、持ち上げてから「あ、軽すぎた」と気づいて調整するため、水がこぼれそうになったり、動きがギクシャクしたりしてしまうのです。
脊髄反射すらも味方につける
さらに驚くべきことに、彼らは「反射」さえも制御下に置いています。
通常、人間には、「伸張反射」といって、筋肉が急に引き伸ばされると、縮もうとする防衛本能のような反射が備わっています。
運動神経がいい人は、この反射が起きるタイミングさえも予測し、それを動作のエネルギーとして利用しています。
- 一般人(フィードバック制御):見てから反応する。「熱い!」と思ってから手を引っ込めるような、後手後手の対応。
- 運動神経がいい人(フィードフォワード制御):起きることを予測して先に動く。熱くなることを予期して、触れる前から手を引く準備ができている先手の対応。
このように、彼らの脳内では、私たちが、意識すらできないレベルの高速計算が行われており、それが外から見ると「滑らか」で「予知能力がある」ような動きとして映るのです。
つまり、運動神経の良さとは、筋力ではなく、「脳による身体の管理能力」の高さそのものなのです。
運動神経がいい人の具体例は?

では、具体的に「運動神経がいい人しかできないこと」として、どのような動作が、挙げられるのでしょうか。
もちろん、プロスポーツ選手の複雑なプレーもそうですが、より純粋な身体操作能力が顕著に表れるのが、自重トレーニング(カリステニクス)やパルクールなどの領域です。
重力を無効化する「プランシェ」
プランシェ(Planche)とは、腕立て伏せの姿勢から足を地面から浮かせ、腕だけで全身を支えて一直線にする技です。
これを見た多くの人は「ものすごい腕力だ」と思いますが、実は筋力だけでこれを実現するのは、物理的に不可能です。
プランシェを成功させるには、重心位置を極限まで前方に移動させ、肩関節を支点としたテコの原理を、完璧に制御する必要があります。
同時に、背中、腹筋、お尻、太ももの筋肉を協調させ、一本の棒のように固めなければなりません。
少しでもバランスが崩れれば、即座に足が落ちてしまいます。これを維持できるのは、脳が全身の筋肉の出力バランスを、ミリ単位で調整し続けているからです。
空中の支配者「ヒューマンフラッグ」
ヒューマンフラッグ(Human Flag/鯉のぼり)も同様です。
鉄棒を掴んで、体を横向きに水平維持するこの技は、上側の腕で「引く力」と下側の腕で「押す力」を同時に、かつ絶妙なバランスで発揮し続ける必要があります。
ここには、「変換能力」や「連結能力」といった高度なコーディネーション能力が凝縮されています。
日常の「運動神経がいい人」の動作
ここまでに挙げた神業のような技だけでなく、日常生活でも運動神経がいい人の特徴は現れます。
- 人混みをスルスルと抜ける:向かってくる人の歩くスピードや方向を瞬時に計算し、自分の肩幅や歩幅を無意識に調整して、ぶつからずにすり抜けます。
- 転んでも怪我をしない:つまずいた瞬間に受け身の態勢を取り、衝撃を分散させるように転がることができます。これも反射的な予測制御の一種です。
- 初めてのスポーツでも「それなり」にできる:ボウリングやダーツなど、初めてやる競技でも、数回試しただけでコツを掴み、平均以上のスコアを出してしまいます。
彼らは重力や遠心力といった「外部の力」を敵に回さず、まるで合気道のように利用しています。そのため、見た目には力感がなく、涼しい顔で高難度な動作を行っているように見えるのです
運動神経がいいと見ただけでできる理由は?
私が運動神経がいい人に対して、個人的に最も感心してしまう能力がこれです。
いわゆる「見取り稽古」ができる能力、すなわち、「動作の即座習得(Immediate Acquisition)」です。
運動神経がいい人は、コーチの手本やプロの動画を一度見ただけで、「あ、なんとなくわかった」と言って、次の瞬間には、その動きを7〜8割の完成度で、再現してしまいます。
ミラーニューロンの活性度が違う

この現象の鍵を握るのが、脳にある「ミラーニューロン」という神経細胞です。
これは、他者の行動を見ているだけで、まるで、自分が同じ行動をしているかのように活動する細胞のことです。
運動神経がいい人は、このミラーニューロンシステムと、運動野の結びつきが、非常に強いと考えられます。
彼らにとって「見る」ことは、単なる情報のインプットではなく、脳内での「シミュレーション(模擬演習)」そのものです。
視覚情報がダイレクトに、自分の筋肉への指令書に、書き換えられるため、実際に体を動かす前から、脳内ではすでにリハーサルが完了しているのです。
「翻訳能力」の高さ
また、彼らは抽象的なアドバイスを、具体的な身体操作に変換する「翻訳能力」にも長けています。
例えば、コーチが、「もっと膝を柔らかく使って」とアドバイスしたとします。
運動が苦手な人は、「柔らかくってどういうこと? 力は抜くの? 曲げるの?」と混乱してしまいます。
しかし、運動神経がいい人は、この言葉を即座に、「着地の瞬間に大腿四頭筋の緊張を緩め、膝関節の屈曲角度を深くして衝撃を吸収する」という具体的な筋肉の動きに、脳内で翻訳できます。
豊富な「運動語彙(Motor Vocabulary)」
なぜそんなことができるのでしょうか。
それは、彼らが過去の経験(遊びや多種目のスポーツ)を通じて、膨大な数の「動きの引き出し(運動語彙)」を持っているからです。
「あの時のスキーの感覚に近いな」「これはバスケのフェイントと同じ重心移動だ」といった具合に、過去のデータを瞬時に検索・応用できるため、新しい動きでも、ゼロから覚える必要がないのです。
運動神経が悪いと起きる具体的な例は?

一方で、「運動神経が悪い」と自覚している方(私自身も含め、痛いほど気持ちがわかります)には、共通する現象が存在します。
これらを笑い話で終わらせず、なぜそうなってしまうのかを、科学的に分析すると、脳の処理エラーが見えてきます。
【具体例1】球技で空振り・顔面レシーブ
テニスやバドミントンでラケットの真ん中に当たらない、ドッジボールでボールが取れず顔に当たる。これは視力が悪いわけではありません。
脳内で、自分と対象物(ボール)との距離感が正しく測れていない(空間認知のズレ)ことが原因です。また、ラケットなどの道具を「自分の手の延長」として認識するボディイメージ(身体図式)の拡張がうまくいっていないため、道具の先端まで神経が通っているような感覚を持てないのです
【具体例2】ロボットのような走り方
走るときに手と足が一緒に出そうになったり、上半身がガチガチに固まって動きがカクカクしたりする。
スムーズな動きには、力を入れるべき筋肉とリラックスさせるべき筋肉を使い分ける必要があります。運動が苦手な人は、脳からの指令が全身の筋肉に過剰に伝わってしまい、不要な筋肉まで緊張させてしまいます(共収縮)。その結果、ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるような状態になり、カクカクした動きになってしまうのです。
| 現象 | 脳内で起きているエラー | 日常への影響 |
|---|---|---|
| 何もない所でつまずく | 固有受容感覚の低下により、足がどの高さまで上がっているかを誤認している。 | 階段の上り下りが怖い、よく小指をぶつける。 |
| ダンスが覚えられない | 視覚情報を身体の動きに変換する回路(リズム能力・模倣能力)が繋がりにくい。 | エアロビクスや集団行動でワンテンポ遅れる。 |
| 靴紐が結べない | 指先の微細な力をコントロールする識別能力(微細運動スキル)の発達不足。 | 細かい作業が苦手、飲み物をよくこぼす。 |
これらの現象は、本人のやる気や努力不足の問題ではありません。
脳の配線が少し、「混線」している状態に近いのです。
しかし、後述するように、この配線は、トレーニングで整理し直すことが可能です。
7つのコーディネーション能力を完全解説

ここまで「運動神経」という曖昧な言葉を使ってきましたが、専門的には、「コーディネーション能力(調整力)」という7つの要素に分解して考えます。
運動神経がいい人は、これらの能力がバランスよく、かつ高いレベルで備わっています。
自分がどれが得意で、どれが苦手かを知ることは、改善への第一歩です。
1. リズム能力 (Rhythm Ability)
音楽や相手の動きに合わせて、タイミングを取る能力です。
ダンスだけでなく、走り幅跳びの助走や、バスケのドリブルのリズムなど、全てのスポーツの基礎になります。
「タイミングがいい」と言われる人は、これが高いです。
2. バランス能力 (Balance Ability)
空中で、あるいは不安定な足場で姿勢を維持し、崩れても即座に立て直す能力です。
フィギュアスケートやスキーはもちろん、サッカーでタックルに耐える際にも必要です。三半規管(耳)と視覚、足裏の感覚を統合する力です。
3. 変換能力 (Conversion Ability)
状況の変化に合わせて、素早く動作を切り替える能力です。
「右に行く」と見せかけて左に行くフェイントや、イレギュラーバウンドしたボールへの対応などが、これに当たります。
予測が外れた瞬間のリカバリー能力とも言えます。
4. 反応能力 (Reaction Ability)
合図や刺激に対して素早く反応する能力です。陸上のスタートダッシュや、落ちてきたコップをパッと掴む動作です。
単純な反射速度だけでなく、選択肢がある中での判断速度(選択反応時間)も含まれます。
5. 連結能力 (Coupling Ability)
身体の各部位(関節や筋肉)を、タイミングよく連動させ、スムーズな動きを生み出す能力です。
「運動の鎖(キネティックチェーン)」とも呼ばれ、下半身の力を上半身に無駄なく伝える、投球動作や水泳のフォームなどに不可欠です。
6. 定位能力 (Orientation Ability)
自分と相手、ボール、ゴールなどの位置関係を、空間的・時間的に把握する能力です。
「空間認知能力」とも呼ばれます。ノールックパスができる人や、バック駐車が一発で決まる人は、この能力が秀でています。
7. 識別能力 (Differentiation Ability)
手足や用具を精密に操作し、力の加減を微調整する能力です。
バスケットボールのシュートタッチや、お箸で豆腐を崩さずに掴むような、繊細な感覚です。
「手先が器用」「足元の技術がある」と言われる要素です。
「足は速いけど球技は苦手」な人は、反応能力は高いが定位能力や識別能力が低い可能性があります。逆に「足は遅いけど卓球は上手い」人は、識別能力や反応能力が高いタイプです。全てが完璧である必要はありません。
運動神経がいい人しかできないことと遺伝の関係
ここからは運動神経について、少しシビアな、しかし避けては通れない、「才能」と「遺伝」についてお話しします。
「親が運動音痴だから、自分も子供もダメに決まっている」…そんな風に諦めてしまっている方も、いるかもしれません。
ここからは科学的なデータを見ながら、運動神経の真実ついて、冷静に考えてみましょう。
運動神経の遺伝率は66%という衝撃の事実

「努力すれば必ず報われる」と信じたいところですが、スポーツ科学の世界では、遺伝の影響力が、無視できないレベルであることがわかっています。
順天堂大学の研究グループなどがまとめた報告によると、運動能力の遺伝率は、平均して約66%であるとされています。
これは、音楽の才能や数学的センスの遺伝率よりも、高い数値だと言われています。
(出典:順天堂大学 Good Health Journal『アスリート必見! 運動能力と遺伝はどこまで関連するのか』)
種目によって遺伝の影響度は異なる
ただし、全ての運動能力が、一律に66%というわけではありません。
- 瞬発系(スプリント、ジャンプ):遺伝の影響が極めて強いです。「ACTN3」という遺伝子のタイプによって、生まれつきの速筋線維の割合が決まってしまうため、100m走でオリンピックを目指すようなレベルでは、持って生まれた才能が前提条件となります。
- 持久系(マラソン):約50%程度が遺伝と言われますが、トレーニングによる伸び代も大きいです。ただし、心肺機能のベースラインやミトコンドリアの質には母親からの遺伝(母系遺伝)が関与すると言われています。
- 技巧系(球技などのスキル):運動制御や学習能力に関しては、遺伝の影響もありますが、後天的な学習経験の比重が高まります。
つまり、「世界一」を目指すなら、遺伝子の助けが必要かもしれませんが、「クラスで一番」「草野球で活躍する」レベルであれば、遺伝だけで全てが決まるわけではないのです。
ゴールデンエイジと環境要因の重要性
運動神経について、遺伝が66%なら、残りの34%は何でしょうか。
それが「環境」であり、特に幼少期の過ごし方が、極めて重要になります。
一生に一度のチャンス「ゴールデンエイジ」
人間の神経系(脳から身体への配線)は、生まれてから急激に発達し、5歳頃までに成人の約80%、12歳頃までには、ほぼ100%に達します。
この神経回路が形成される9歳〜12歳頃の期間を、ゴールデンエイジと呼びます。また、その前段階の5歳〜8歳頃を「プレゴールデンエイジ」と呼びます。
この時期は、脳が乾いたスポンジのように動きを吸収するため、「動作の即座習得」が誰でも起こりやすい、魔法のような期間です。
ここでどのような動きを経験したかが、一生モノの「運動神経の土台(OS)」となります。
「多種目経験」が天才を作る
運動神経がいい人の過去を紐解くと、幼少期に一つのスポーツに偏らず、木登り、水泳、鬼ごっこ、ボール遊びなど、多様な動き(マルチスポーツ)を経験しているケースが、圧倒的に多いです。
特定の動き(例えば野球の投球動作)だけを反復すると、特定の回路しか育ちません。
逆に、不規則で多様な動きを経験することで、脳内に「動きの汎用データベース」が構築され、大人になってから、どんな新しいスポーツに挑戦しても、応用が利くようになるのです。
最近は幼児期から一つの競技に特化させる英才教育も人気ですが、動きの幅が狭くなり、怪我のリスク(オーバーユース)や燃え尽き症候群の原因になることもあるため、注意が必要です。
大人になってからも運動神経は改善できる?

「じゃあ、ゴールデンエイジを過ぎた大人はもう手遅れなのか?」
そう思って落ち込んでいるあなた、安心してください。
かつては、「神経の発達は子供時代で終わる」というのが定説でしたが、最新の脳科学では、これが覆されています。
大人の脳にも、「神経可塑性(しんけいかそせい)」があり、適切な刺激を与え続ければ、何歳からでも脳の構造は変化し、新しい神経回路がつながることが証明されています。
ただし、大人は子供のように、「遊んでいたら勝手に覚えた」ということは起こりにくいです。
大人の脳には、大人の学習手順があります。心理学者のFittsとPosnerが提唱した3段階モデルを意識しましょう。
- 認知段階(Cognitive Stage):まず頭で理解する。「どう動かせばいいか」を言語化し、理屈を理解する段階です。動きはぎこちなく、ミスも多いです。
- 連合段階(Associative Stage):意識しながら反復練習する。自分の動きと理想の動きのズレ(エラー)を修正していく段階です。まだ集中力が必要です。
- 自動化段階(Autonomous Stage):無意識でもできる。車の運転のように、会話しながらでもスムーズに操作できる段階です。ここまで来て初めて「運動神経が良くなった」と言えます。
大人の強みは、この「認知段階」における理解力です。
理論を学び、頭を使って体を動かすことで、子供とは違うルートで、運動能力を向上させることができるのです。
脳を書き換える具体的なトレーニング方法

では、大人が具体的に運動神経(コーディネーション能力)を向上させるためには、どのようなトレーニングを行えばよいのでしょうか。
ジムで重いバーベルを持ち上げるだけでは、運動神経は良くなりません。必要なのは、「脳に汗をかく」ような刺激です。
1. デュアルタスク(二重課題)トレーニング
運動神経がいい人が得意な、「並列処理能力」を鍛えます。脳の前頭前野と運動野を同時に働かせます。
・お手玉をしながら、その場で足踏みをする。
・テレビのニュースを見ながら(内容を理解しながら)、片足立ちでバランスを取る。
・「右!」と言われたら左手を挙げるような、指示と逆の動作をする。
2. 不整地トレーニング(バランス感覚の覚醒)
平らな床ではなく、不安定な足場で動くことで、眠っていた深層筋(インナーマッスル)と反射回路を、強制的に起動させます。
・座布団やクッションの上で片足立ちをして、30秒キープする。
・バランスディスク(ジムにある空気の入った円盤)の上でスクワットをする。
・砂浜や芝生の上を裸足で歩く。
3. 新しい動きへの挑戦(シナプスの新規開拓)
慣れた動きばかりしていても、脳は省エネモードになり、活性化しません。
今までやったことのない動きに挑戦することが、脳にとって最強の刺激になります。
・利き手ではない方の手で歯磨きをする、箸を持つ。
・ダンス、ヨガ、ボルダリングなど、普段やらないジャンルの体験レッスンに行く。
・通勤ルートを変え、普段またがないような段差や障害物を意識して歩く。
目を閉じて片足で立ち、何秒キープできるか測ってみましょう。視覚情報(目)を遮断することで、足裏の感覚と内耳(バランス感覚)だけで姿勢を保つ能力が試されます。
・30代平均:約30〜40秒
・10秒未満:転倒リスクが高く、運動神経(バランス能力)が低下しているサインです。
結論:運動神経がいい人しかできないことは?

今回は「運動神経がいい人しかできないこと」をテーマに、その神業のようなメカニズムから、遺伝の真実、そして大人からの改善策まで深掘りしてきました。
運動神経がいい人の動きは、けして魔法ではなく、高度に発達した「予測制御」「自動化」「コーディネーション能 力」といった脳内プログラムの産物です。
確かに、オリンピック選手のような超人的なパフォーマンスには、遺伝的なギフトが必要かもしれません。
しかし、私たちが日常生活を快適に送ったり、趣味のスポーツを。もっと楽しんだりするための「運動神経の良さ」は、今からでも十分に、手に入れることができます。
「自分は不器用だから」と諦めて、体を動かすことを避けてしまえば、脳の回路は、ますます衰えてしまいます。
逆に、今日から意識して、「普段やらない動き」を取り入れ、脳に刺激を与え続ければ、何歳からでも身体は変わり始めます。
まずは一歩を踏み出してみてください、応援してます!

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