こんにちは。おとFITNESS運営者の「OTOWA」です。
筋トレの定番種目であるデッドリフトですが、実際のところ「デッドリフトを続けた結果、どのような身体の変化が訪れるのか」については、期待と同じくらい多くの不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
特に女性にとっては、「ムキムキになって体型がゴツくなってしまわないか?」あるいは「ウエストが太くなって寸胴になるのではないか?」といった懸念や、「ダイエット効果はいつから現れるのか?」という疑問も尽きないですよね。
パーソナルトレーナーである私も、デッドリフトは週一回ほど行っていますが、実際に長く継続してきた経験から言えるのは、この種目は単に筋肉がつくだけでなく、姿勢やメンタル、そして「太りにくい体質」への変化など、驚くべき恩恵をもたらしてくれるということです。
ということで本記事では、デッドリフトを続けた結果はどうなるのか、現役パーソナルトレーナーの私が、経験も踏まえて徹底解説します。
- デッドリフト継続による身体の変化について
- デッドリフトのバリエーションについて
- ダイエット効果や見た目の変化を実感できるまでの期間の目安
- デッドリフトの正しい頻度、重量設定、フォームのコツ
デッドリフトを続けた結果はどうなる?
デッドリフトをコツコツと継続した先に待っているのは、単なる「筋力アップ」だけではありません。
見た目のシルエットが、劇的に変わることはもちろん、体質そのものが、燃焼系へとシフトしていくような感覚を得られるはずです。
ここでは、私が実際に感じた変化や、一般的に言われているデッドリフトの効果について、部位や目的別に詳しく深掘りしていきますね。
女性の体型とヒップラインの変化は?
デッドリフトは「背中のトレーニング」というイメージが強いかもしれませんが、実は後ろ姿を劇的に変える、最強のヒップアップ種目でもあります。
特に女性がデッドリフトを続けた結果として実感しやすいのが、ヒップラインの劇的な上昇と、それに伴う脚長効果です。
デッドリフトの動作である「ヒップヒンジ(股関節を蝶番のように動かす動作)」は、身体の中で単一の筋肉としては最大級の体積を誇る「大臀筋」と、太ももの裏側にある「ハムストリングス」を強力にストレッチさせ、収縮させます。
日常生活では、重力に負けてお尻の脂肪が下がり、太ももとの境目が曖昧になってしまいがちです。しかし、デッドリフトでこの「ポステリアチェーン(身体の背面連鎖)」を鍛え上げることで、お尻のトップ位置がグッと持ち上がります。
結果として、お尻の下に影ができ、太ももとの境界線(グルート・フォールド)がくっきりとしてくるのです。これによって、視覚的に脚が長く見えるようになります。

脚が太くなる心配について
「高重量を扱うと、脚が太くなるのでは?」と心配される方も多いですが、ここには少し誤解があります。
筋肉が肥大して脚が太くなるには、相当なオーバーカロリー(食べ過ぎ)と男性ホルモンの働きが必要です。
適切なカロリー管理下で行うデッドリフトは、むしろハムストリングスを引き締め、前もも(大腿四頭筋)の張りを目立たなくさせる効果が期待できます。
実際にパーソナルトレーナーとして活動する私も、女性のクライアントには、必ずデッドリフトを、させるようにしていて、それによって、「お尻の位置が高くなった?」「ジーンズが似合うようになったね」と聞かれる方も多いそうです。
男性がデッドリフトをするとどんな効果が?
男性トレーニーが憧れる「厚みのある背中」を作る上で、デッドリフト以上の種目は存在しないと言っても過言ではありません。
背中は自分では見えませんが、他人からは最も見られている部位の一つです。
デッドリフトを続けることで、背骨に沿って走る「脊柱起立筋」や、首から背中にかけて広がる「僧帽筋」が強烈に鍛え上げられます。
その結果、Tシャツやワイシャツの上からでも分かるような背中の凸凹感や立体感が生まれます。これが、いわゆる「背中の厚み」の正体です。

ただの平坦な背中ではなく、中央に深い溝ができるような力強い背中は、男性としての魅力を大きく引き上げてくれます。
背中の厚みと広がりの違いを理解しよう
一方で、「逆三角形の広がり(逆三角形のシルエット)」に関しては少し注意が必要です。ここを混同している方が意外と多いんです。
デッドリフトは脊柱起立筋や僧帽筋といった「体の中心に近い筋肉」を厚くするのは得意ですが、脇の下から翼のように広がる「広がり(広背筋の外側)」を作る効果は、実は限定的です。
もし、完璧な逆三角形を目指すなら、デッドリフト(厚み作り)に加えて、懸垂(チンニング)やラットプルダウンといった「上から引く動作」を組み合わせるのがベストな選択かなと思います。
懸垂について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!

デッドリフトで土台を作り、懸垂で幅を作る。この両輪が揃って初めて、迫力のある背中が完成しますので、どちらの種目も取り入れていきましょう!
デッドリフトでウエストが太くなる噂は本当?
「デッドリフトをやりすぎると寸胴になる」という噂、聞いたことありませんか?
特にくびれを重視する女性や、フィジーク体型を目指す男性にとっては深刻な問題ですよね。これについては、半分正解で半分間違いというのが正直なところです。
確かに、デッドリフトで高重量を扱う際、脊柱を守るために「腹圧(ブレーシング)」を強くかけます。
この過程で、腹直筋だけでなく、脇腹にある「腹斜筋」などの体幹周りの筋肉も強烈に動員され、発達します。
これにより、物理的なウエストの周囲径(筋肉の厚み)が若干増える可能性はゼロではありません。
視覚的な「相対効果」を知ろう
しかし、ここで重要なのが「視覚的なイリュージョン効果」です。デッドリフトを続けると、前述の通り背中(広背筋・大円筋)や肩幅が発達し、お尻のボリュームもアップします。
「肩」と「お尻」という上下のパーツが大きくなることで、真ん中にあるウエストは、実寸が変わらなくても相対的に「キュッと細く」見えるようになるのです。

事実、多くのフィットネスモデルは高重量のデッドリフトを行っていますが、美しい砂時計型のボディラインを維持していますよね。
どうしてもウエストの太さが気になる場合は、「ストマックバキューム」という呼吸法を取り入れてみてください。息を吐ききってお腹を限界まで凹ませるトレーニングで、天然のコルセットである「腹横筋」を締め、物理的にウエストを細く保つのに役立ちます。ボディビルダーも実践しているテクニックですよ。
デッドリフトのダイエット効果は?
デッドリフトは、筋力アップだけでなく、実はダイエット目的の方にこそ、おすすめしたい種目です。その最大の理由は「消費カロリーの質」と「基礎代謝の向上」にあります。
デッドリフトは、全身の筋肉の約7割近くを動員すると言われるほど、エネルギー消費が激しい運動です。
このような高強度のトレーニングを行うと、運動中だけでなく、運動後も長時間にわたって酸素摂取量が増え続ける「EPOC(運動後過剰酸素消費)」という現象が起きます。
つまり、トレーニングが終わって、家でテレビを見ている間や、寝ている間も、身体が勝手に脂肪を燃焼し続けてくれるのです。

これはランニングなどの有酸素運動だけでは得にくい、筋トレ特有のダイエットボーナスタイムと言えます。
さらに、デッドリフトを継続することで、全身の筋肉量が増えれば、何もしなくても消費される「基礎代謝」が底上げされます。
この基礎代謝を上げることで、食べても太りにくい体質を作ることができるのです。
実際、厚生労働省のe-ヘルスネットでも、レジスタンス運動(筋トレ)は筋肉量を増大させ、基礎代謝量を高めることで、太りにくい体質を作るのに有効であるとされています。(出典:健康日本21アクション支援システム Webサイト)
実際に効果はいつから実感できるの?

「どれくらい続けたら結果が出るの?」というのは一番知りたいポイントですよね。モチベーションを維持するためにも、いつ何が起こるのかを知っておくことは大切です。
個人差はありますが、私の経験と多くの実践者のデータを統合すると、以下のタイムラインが目安になります。
| 期間 | 実感できる変化の詳細 |
|---|---|
| 開始~1ヶ月 (神経適応期) | 見た目の変化はまだ少ないですが、扱える重量が毎週のように伸びます。これは筋肉が急に増えたのではなく、脳が「眠っていた筋肉の繊維」を動員する方法を学習した(神経系が適応した)ためです。「重い物が軽く感じる」という不思議な感覚を味わえます。 |
| 1ヶ月~3ヶ月 (初期変化期) | 姿勢が良くなり、立ち姿が変わります。猫背が解消され、胸を張れるようになるため、知人から「雰囲気が変わった」「背が伸びた?」と言われ始めるのがこの時期。触ると筋肉が硬くなっているのを感じ、初期の引き締まりを実感できます。 |
| 3ヶ月~半年 (変革期) | いよいよ見た目に明確な変化が現れます。背中の凹凸やヒップラインの上昇が、鏡や写真でもはっきりと分かるようになります。基礎代謝の向上が体感でき、食事量は変わらないのに体脂肪が落ちていく現象が起き始めます。 |
| 半年~1年 (定着期) | 開始時とは「別人級」の体型変化に到達します。服のサイズ感が変わり、過去の服が合わなくなることも(嬉しい悲鳴ですね)。自分に自信がつき、トレーニングが生活の一部として完全に定着します。 |
最初の1ヶ月は、体重も見た目もあまり変わらなくて焦るかもしれませんが、そこは身体が「変わる準備」をしている期間です。
ここを乗り越えて3ヶ月を過ぎたあたりから、一気に身体が変わるのが楽しくなってくるので、まずはそこを目標に頑張ってみてほしいです。
デッドリフトを続けた結果は?効果を最大化するコツ

せっかくデッドリフトを頑張るなら、遠回りはしたくないですよね。
ただ闇雲に重い物を持ち上げるだけでは、怪我のリスクが高まるだけで、狙った効果が半減してしまうこともあります。
ここでは、安全かつ効率的に「続けた結果」を最大化するための、実践的なポイントをお伝えします。
効果的な頻度と回数の設定は?
早く結果を出したいからといって「毎日やろう!」と意気込むのは素晴らしいことですが、デッドリフトに関しては毎日の実施は逆効果になることがほとんどです。
デッドリフトは、筋肉だけでなく、脳や神経系(中枢神経系:CNS)への疲労が、非常に蓄積しやすい種目として、知られています。
全身全霊で重い物を引くため、神経が焼き切れるような疲れ方をすることがあるのです。
そのため、しっかり回復させて、次のトレーニングで100%の力を出すためにも、初心者は週1回、多くても週2回で十分です。
例えば「月曜日はデッドリフトの日」と決めて、他の日は休むか、ベンチプレスなど別の部位を鍛えるのが賢いやり方です。
回数やセットに関しては、基本的に一回のトレーニングにつき、3セットです。
また回数は、1セットにつき8~12回でやるようにしましょう。
目標重量と負荷の上げ方は?
身体を変え続けるためには、「プログレッシブ・オーバーロード(漸進性過負荷)」というトレーニングの基本原則に従うことが大切です。
難しそうな言葉ですが、要は「前回よりも少しだけ負荷を上げる」ということです。
人間の身体は適応能力が高いため、ずっと同じ重さ(例えば40kg)でやっていても、身体はその負荷に慣れてしまい、それ以上変わらなくなってしまいます。
ですが、毎回重量を上げる必要はありません。焦りは禁物です。
- 前回より重量を2.5kg増やす
- 重量は同じでも、回数を1回増やす
- フォームをより丁寧に、コントロールして行う
- セット間の休憩時間を少し短くする
これら全てが「負荷を上げる」ことになります。「いつもの重量が軽く感じる」ようになった時が、レベルアップのサインです。
2.5kgずつの小さなプレートを使って、少しずつ階段を登るように、強度を上げていきましょう。
デッドリフトの種類の違いとバリエーション

一口にデッドリフトと言っても、実はいくつかの種類(バリエーション)が存在します。自分の骨格や目的に応じて使い分けると、より効果的に身体を変えることができます。
1. コンベンショナルデッドリフト(通常)
足幅を腰幅程度に開き、手の外側でバーを持つ基本形です。
背中全体(脊柱起立筋)とハムストリングスにバランスよく効き、全身のパワー向上に最適です。まずはこれを習得しましょう。
2. スモウデッドリフト(ワイドスタンス)
お相撲さんのように足を大きく広げて行うスタイルです。
状態が起き気味になるため、腰への負担が比較的少なく、内もも(内転筋)やお尻に強烈に効きます。
腰痛が不安な方や、女性のヒップアップ目的には非常に人気があります。
初心者の方は、バーベルではなく、ダンベルを持ってやる方が、やりやすいかもしれません。
3. ルーマニアンデッドリフト(RDL)
膝を軽く曲げた状態で固定し、お尻を後ろに突き出すことに特化したスタイルです。
床まで下ろさず、すねの真ん中あたりで切り返します。特にお尻の上部と裏ももの引き締めに特化したいなら、この種目が最強です。
マンネリ化を防ぐためにも、数ヶ月ごとにメインで行う種類を変えてみるのも、新しい刺激になって良いですので、ぜひいろいろ試してみてください。
腰痛を防ぐ正しいフォームは?
「デッドリフト=腰を壊す」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、それはフォームが間違っている場合がほとんどです。
怪我を防ぎ、効果だけを得るための絶対ルールは「腰を丸めない(ニュートラルスパイン)」ことです。
動作中は常に胸を張り、背筋を真っ直ぐに保ちましょう。
背中が猫のように丸まった状態で重い物を持ち上げると、腰椎に過度な圧力がかかり、ヘルニアなどの原因になります。
また、動作を始める前に大きく息を吸ってお腹を膨らませ、お腹の中から外側へ圧力をかける「腹圧(IAP)」を意識することも極めて重要です。
もしトレーニング中に腰に「ピリッ」とした違和感や痛みを感じたら、すぐに重量を落とすか、その日のデッドリフトは絶対に中止してください。フォームが崩れた状態での高重量は、デッドリフトの場合は、非常に危険です。鏡や動画で自分のフォームをチェックする癖をつけましょう。
メンタルへの意外なプラス効果が!?
デッドリフトを続けた結果として、肉体的な変化と同じくらい、あるいはそれ以上に強調したいのが精神的な変化です。
「自分の体重以上の鉄の塊を、自分の力だけで床から持ち上げた」という成功体験は、強烈な自己効力感(自分ならできるという感覚)を生み出します。
トレーニングジムで重いバーベルを引ききり、立ち上がった瞬間のあの「全能感」は、デッドリフト以外の他のトレーニングでは、なかなか味わえません。
この自信は、不思議と日常生活や仕事にも波及します。「あんなに重いバーベルが上がったんだから、これくらいの仕事のトラブルなんてことない」と、メンタルが強くなる感覚を持つ人は非常に多いです。(私もその一人です)
また、高重量トレーニングによるテストステロンやドーパミンといったホルモン分泌も相まって、前向きでエネルギッシュな精神状態を手に入れられるのも、筋トレを続けた結果の、大きな財産だと思います。
まとめ:デッドリフトを続けた結果得られるもの

デッドリフトを続けた結果、得られるものは単に、「筋肉がついた身体」だけではありません。
それは、代謝が良く、太りにくい体質であり、疲れにくい強靭な足腰であり、そして何より「継続して壁を乗り越えた」という揺るぎない自信です。
最初はフォームが難しく、すねを擦りむいたり、強烈な筋肉痛に襲われたりして辛いこともあるかもしれません。しかし、その先には必ず想像を超える新しい自分が待っています。
まずは週1回から、軽い重量でも構いません。デッドリフトとじっくり付き合って、理想の未来を自分自身の力で引き寄せていきましょう!
※本記事の情報は一般的な目安であり、効果には個人差があります。健康状態に不安がある場合は医師に相談し、トレーニングは専門家の指導の下で安全に行ってください。

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