こんにちは。おとFITNESS運営者の「OTOWA」です。
「自宅に自分だけのトレーニングジムを作りたい!」
そんな夢を抱きながらも、実際にホームジムを導入しようとすると、多くの疑問や不安が壁となって立ちはだかりますよね。
例えば、6畳の部屋で本当にベンチプレスやスクワットができるのか、マンションの床は重さに耐えられるのか、騒音で近隣トラブルにならないか、そして何より費用はどれくらいかかるのか……。
私も最初は、ネット上の膨大な情報と睨めっこしながら、不安な気持ちで、自宅に置く器具を選んだことを覚えています。
この記事では、現役パーソナルトレーナーの私が、失敗しないホームジム作りの全ノウハウを体系化しました。
セット商品の安い価格だけに釣られて後悔しないよう、住環境や目的に合わせた最適なプランを、一緒に見つけていきましょう。
- ホームジム用のおすすめ器具を厳選紹介
- 6畳の限られたスペースを最大限に活用したレイアウトと具体的な器具導入方法
- マンションやアパートでも安心して高重量を扱うための、プロ仕様の床補強と防音対策
- ホームジム用筋トレグッズメーカーを比較
初心者へのホームジムおすすめ構築ガイド

自宅にジムを作ることは、単にAmazonで器具をポチるだけでは終わらず、あなたのライフスタイルそのものを再設計する大きなプロジェクトですよね。
そこで、まずは失敗しないための環境作りの基礎知識から、プロの視点で深掘りして解説していきますね。
6畳の広さがホームジムに最適な理由
「ホームジムを作るなら、最低でも8畳や10畳は必要だろう……」
もしあなたがそう考えて諦めかけているなら、それは大きな誤解です。
実は、日本の住宅事情において最も一般的な6畳(約270cm × 360cm)という広さは、本格的なホームジムを作るための「黄金比」とも言える最適なサイズなのです。
なぜ6畳で十分なのか、具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。ホームジムの主役となるオリンピックシャフト(バーベルの棒)の長さは、国際規格で約220cmあります。
これを使ってトレーニングを行う場合、プレートの付け替え作業を行うために、シャフトの両端にそれぞれ30cm〜50cm程度のスペースが必要になります。
つまり、トレーニングに必要な横幅の空間は「220cm + 60cm = 280cm」程度です。
6畳の短辺は約270cm、長辺は約360cmですから、長辺側あるいは対角線をうまく利用して、パワーラックを配置すれば、デッドリフトやスクワットといった「BIG3」と呼ばれる基本種目を、窮屈な思いをすることなくフルレンジで行うことが可能なのです。
4.5畳(約270cm × 270cm)の場合、大型のパワーラックを置くと部屋のほぼ全てが埋まってしまい、生活空間としての機能は失われます。しかし、工夫次第で構築は可能です。
例えば、奥行きの浅い「ハーフラック」を選択したり、バーベルではなく「可変式ダンベル」と「インクラインベンチ」を中心とした構成にしたりすれば、ミニマルで高機能なジムを作ることができます。まずは自分の部屋の寸法をメジャーでミリ単位まで正確に測ることから始めましょう。
防音対策に必須のホームジム用マット

集合住宅でのホームジム運営において、床補強と同じくらい、あるいはそれ以上に神経を使うべきなのが「防音・防振対策」です。
特に問題となるのは、空気中を伝わる話し声や音楽(空気伝播音)ではなく、床や壁を振動として伝わる「固体伝播音」です。
例えば、デッドリフトでバーベルを床に置いた時の「ドン!」という音や、ベンチにダンベルを置いた時の衝撃音は、コンクリートや柱を伝わって、階下や隣室に「響く音」としてそのまま伝わってしまいます。
これは、近隣トラブルの最大の原因となり、最悪の場合、退去を迫られるリスクすらあります。
一般的なヨガマットや、ホームセンターで売られている薄手のパズルマットでは、数百キロの金属が発する衝撃振動を吸収することは不可能です。
必ず「ホームジム専用」として販売されている厚さ1.5cm〜2.5cm程度の硬質ゴムマット(ラバーマット)を導入してください。
以下のジムマットは12枚セットで、厚さ2.5cmなので、ホームジム作りには不可欠です。
パワーラックを置くスペースには必要な枚数を敷きつめるようにしましょう。
大体このマットが12枚ほどあれば、自宅にパワーラックを置く場合でも問題なく床に敷きつめることが可能です。ジムや商業施設用のマットなので、硬度(硬さ)も十分です。
ホームジムの費用対効果と初期コストは?

「ホームジムは金持ちの道楽」そんなイメージを持っていませんか?
確かに初期費用(イニシャルコスト)はかかりますが、長期的な視点で見ると、実はジムに通い続けるよりも、経済的にお得になります。
具体的な数字でシミュレーションしてみましょう。
一般的な24時間ジムやフィットネスクラブの会費を月額8,000円〜10,000円と仮定します。これに加えて、入会金や事務手数料を含めると、2年間通い続けた場合の総支出は約15万円〜20万円になります。
一方、ホームジムの初期費用はどうでしょうか。
初心者向けのコストパフォーマンス重視の構成(ハーフラック、ラバーダンベル、インクラインベンチ)であれば、10万円〜15万円程度で十分に質の高い環境が構築できます。
より本格的な中級者向け構成(パワーラック、オリンピックバーベル、可変式ダンベル)であっても、25万円〜35万円程度です。
| 比較項目 | ジム通い(2年間) | ホームジム(中級構成) |
|---|---|---|
| 費用総額 | 約240,000円〜 | 約250,000円〜350,000円 |
| 資産価値 | なし(掛け捨て) | あり(売却可能) |
| 移動時間 | 往復時間 × 通う回数分 | 0分(年間数十時間の節約) |
| 順番待ち | 混雑時は発生する | 0分(自分専用) |
ここで見落としてはいけないのが「リセールバリュー(再販価値)」です。ジムの会費は払ったら戻ってきませんが、ホームジムの器具は資産になります。
もし引っ越しなどで不要になった場合でも、有名メーカーの器具であれば、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリで、購入価格の50%〜70%程度の高値で売却できることも珍しくありません。
つまり、実質的な負担額はもっと低くなるのです。
「移動時間ゼロ」「待ち時間ゼロ」という見えないコストの削減も含めれば、投資としての、ホームジム作りにおけるコストパフォーマンスは、圧倒的に高いと言えるでしょう。
快適なホームジムのレイアウト事例
長く使い続けるためには、ただ器具を置くだけでなく「居心地の良さ」も大切です。薄暗くて狭苦しい部屋では、トレーニングのモチベーションも上がりませんよね。
6畳間で圧迫感を減らすための鉄則は、「背の高い器具(パワーラック)を部屋の奥(入り口から遠い場所)に配置すること」です。
入り口付近に高い壁があると、部屋に入った瞬間に圧迫感を感じてしまいます。入り口手前にはダンベルやベンチなどの低い器具を置き、奥に向かって高くなるようにレイアウトすると、視覚的な広がりを感じやすくなります。
また、モチベーション維持のために「全身鏡」の設置は強くおすすめします。幅90cm×高さ180cm程度の大型ミラーがあればベストですが、難しければ姿見を2枚並べるだけでも構いません。
トレーニング中のフォームチェックができるだけでなく、パンプアップした自分の身体を視覚的に確認できることは、継続するための最強の燃料になります。
また空調管理も重要です。
夏は蒸し風呂、冬は極寒の部屋では絶対に続きません。エアコンの風が直接当たりすぎない位置にベンチを配置するなど、空調の流れも考慮してレイアウトを決めましょう。
ホームジムのおすすめ器具と選び方

ここからは、パーソナルトレーナーの私が、徹底的にリサーチし、実際に使ってみた経験をもとに、これからホームジムを作る方が選ぶべきおすすめの器具について具体的に解説していきます。
「安物買いの銭失い」にならないよう、スペックの細かい部分までしっかりチェックしてくださいね。
ホームジム用パワーラックの選び方
ホームジムの心臓部とも言えるのがパワーラックです。ここを妥協すると、トレーニングの質だけでなく、命に関わる安全性すら損なわれてしまいます。
大きく分けて「パワーラック」「ハーフラック」「スクワットスタンド」の3種類がありますが、スペースが許すのであれば、四方を支柱で囲まれた「パワーラック」が一番のおすすめです。
バーベルが落下しても確実に受け止めてくれる「セーフティバー」の信頼性が段違いだからです。一人で限界重量のベンチプレスやスクワットに挑戦するなら、この安心感は何物にも代えられません。
後述しますが、中でもIROTECのパワーラックは、日本の一般的な住居のサイズを考慮して設計されているので、ホームジム用のパワーラックとしては一番おすすめです。
セーフティーなどの造りもしっかりしているので、自宅で一人で追い込む場合も、安心です。
ただし、6畳というスペースや部屋の形状によっては、パワーラックの圧迫感が強すぎて生活空間を圧迫してしまうこともあります。
その場合の有力な選択肢となるのが、支柱が主に背中側にしかない「ハーフラック」です。前方が開放されているため、実際のサイズ以上に部屋を広く見せる効果があり、デッドリフトやクリーンなどの床引き種目も行いやすいというメリットがあります。
ラック選びで多くの人が見落としがちなのが「高さ」です。海外ブランド(REP FitnessやRogueなど)の標準的なラックは、高さが230cm〜240cmに達するモデルが多くあります。一方、日本の一般的なマンションの天井高は240cm〜250cm程度です。
「ギリギリ入るから大丈夫」ではありません。ラック本体が収まったとしても、懸垂(チンニング)で頭をバーの上に持ち上げた瞬間、天井に頭を激突させてしまうリスクがあります。快適に懸垂を行うには、バーの上から天井までに最低でも30cm〜40cmのクリアランスが必要です。日本の住宅事情に合わせて設計された高さ200cm〜210cm前後のモデル(IROTECやMBC POWERのスタンダードモデルなど)を選ぶか、支柱をカットできるサービスを利用することを強く推奨します。
アジャスタブルベンチの選び方

ベンチは、あなたの身体を預ける最も基礎的な土台です。「とりあえず寝転がれればいいから」と、数千円の安価なフラットベンチを選ぼうとしていませんか?
ホームジムにおいては、背もたれの角度を調整できる「アジャスタブルベンチ(インクラインベンチ)」をおすすめします。
フラットベンチは価格が安く、安定感もありますが、できる種目が「ベンチプレス」や「ダンベルフライ」などに限定されてしまいます。
一方、アジャスタブルベンチがあれば、背もたれを起こして「インクラインベンチプレス」で大胸筋上部を狙ったり、「ショルダープレス」で肩を鍛えたりと、トレーニングのバリエーションが劇的に広がります。
限られたスペースで、全身を効率よく鍛えるホームジムだからこそ、1台で何役もこなせる多機能なベンチが必要です。
ベンチ選びで失敗しないためのチェックポイントは以下の3点です。
- 耐荷重:「自分の体重 + 扱う予定の最大重量」に対して十分な余裕があるか確認してください。安価なモデルは耐荷重200kg程度のものがありますが、体重80kgの人が120kgのベンチプレスをするとギリギリです。安全を考慮し、最低でも耐荷重300kg〜400kg以上のモデルを選びましょう。
- シートの高さ:ここが盲点です。欧米仕様のベンチは、床からシート上面までの高さが50cm近くあるものが多くあります。日本人の平均的な体格(身長170cm前後)だと、高さ50cmのベンチでは足の裏がべったりと床につかず、高重量を扱う際に重要な「レッグドライブ(足の踏ん張り)」が効きません。日本人が使いやすい高さ42cm〜45cm程度のモデルを選ぶと、トレーニングの安定感が劇的に向上します。
- パッドの隙間:背もたれと座面の間にある隙間が大きいと、ベンチの角度をフラットにした際に、お尻や腰がハマってしまい、非常に不快です。この隙間が極力小さくなるように設計されている(ゼロギャップ仕様など)ベンチを選ぶのが快適さの秘訣です。
下で紹介しているベンチは、しっかり上の条件を満たしつつ、日本人の体格向けに設計されているため、おすすめです。
可変式ダンベルの選び方

ジムに行けば、1kg〜50kgまで、2kg刻みで固定式のダンベルがずらりと並んでいますよね。
しかし、ホームジムであの環境を再現しようとすると、莫大なコストと、何よりダンベルを置くための広大なラックが必要になりますので、6畳間でそれをやるのは現実的ではありません。
そこでホームジムの必須アイテムとなるのが、1セットで複数の重量に変更できる「可変式ダンベル」です。
昔ながらの「スクリュー式(プレートをネジで留めるタイプ)」もありますが、重量変更に数分かかるため、セット間のインターバルが長くなりすぎたり、重量を落として追い込む「ドロップセット法」ができなかったりと、トレーニングの質を下げてしまう原因になります。
そこで、パーソナルトレーナーの私がおすすめするのは、グリップを回すだけで一瞬で重量が変わる「フレックスベル(FlexBell)」のようなアジャスタブルタイプです。
カチャッと回すだけで、2kg、4kg、8kg……と瞬時に重量が切り替わる快適さは、一度味わうと二度と戻れません。
下で紹介しているダンベルは、私が担当しているお客様も実際に使っているダンベルです。24kgまで可変できますし、非常に使い勝手もいいので、初心者にはおすすめです。
人気ホームジムメーカーの比較と特徴
ホームジムブームに伴い、国内外から多くのメーカーが参入しています。
「多すぎてどこを選べばいいかわからない!」という方のために、それぞれのブランドの立ち位置と特徴を整理しました。予算と目的に合わせて選んでみてください。
| ブランド | 価格帯 | 特徴・おすすめユーザー |
|---|---|---|
| IROTEC (アイロテック) | 低〜中 | 【迷ったらコレ】日本のホームジム界の老舗であり王道。ラインナップが豊富で、コスパと品質のバランスが非常に良いです。初心者から中級者まで幅広く対応しており、リセールバリューも安定しています。 |
| BODYMAKER (ボディメーカー) | 低 | 【とにかく安く始めたい】圧倒的な安さが魅力。ただし、塗装の品質やラックの揺れなどは価格相応の部分もあるため、ライトユーザー向けと言えます。 |
| REP Fitness EVOLGEAR | 高 | 【一生モノのこだわり】アメリカで絶大な人気を誇るREPや、業務用マシンのノウハウを持つEVOLGEAR。頑丈さはもちろん、カラーバリエーションやデザイン性が高く、「カッコいいジム」を作りたい中上級者に最適です。 |
| MBC POWER | 中〜高 | 【日本住宅の救世主】愛知県のメーカーで、ステンレス製の美しいラックなどを製造・販売しています。特筆すべきは「支柱カットサービス」があること。天井の低い部屋に合わせて1cm単位で高さを調整してくれる、日本のホームジム事情を最も理解しているブランドです。 |
初心者向けホームジムセットの注意点
Amazonや楽天を見ていると、「バーベル・ダンベル・ベンチ・ラック全部入りで5万円!」といった激安セット商品を見かけることがあります。
これから始める方にとっては非常に魅力的に映りますが、ここに大きな落とし穴があります。
最も注意すべきなのは、「バーベルシャフトの規格」です。
バーベルには、持ち手部分の直径が28mmの「スタンダード規格(レギュラー)」と、50mmの「オリンピック規格」の2種類が存在しますが、激安セットに含まれているのは、ほぼ間違いなく28mmのスタンダード規格です。
「初心者は28mmで十分」という意見もありますが、私は将来的な拡張性を考えて、最初から「オリンピック規格(50mm)」を選ぶことを強くおすすめします。理由は以下の通りです。
- 耐久性と安全性:スタンダードシャフトは耐荷重が低いものが多く、スクワットやデッドリフトで100kgを超えてくると、バーがしなって曲がってしまうリスクがあります。オリンピックシャフトは数百キロの荷重に耐えられるよう設計されており、しなり(弾性)も計算されているため、怪我のリスクを減らせます。
- 回転機構(スリーブ):オリンピックシャフトは、プレートを取り付ける部分(スリーブ)がベアリングで回転する構造になっています。これにより、ウエイトリフティング的な動作やカールの際に、慣性モーメントが手首にダイレクトに伝わるのを防ぎ、関節を保護してくれます。
- 互換性:ジムにある器具はほぼ全てオリンピック規格です。将来的に買い足したいアタッチメントやプレートが出てきた際、スタンダード規格だと選択肢が極端に少なくなります。
セット商品は一見お得ですが、ベンチの強度が足りなかったり、シャフトが使いにくかったりと、結局あとで買い直すことになるケースが後を絶ちません。少し手間に感じるかもしれませんが、ラックはIROTEC、バーベルはオリンピック規格、ダンベルは可変式……というように、それぞれの器具で納得のいくスペックのものを個別に選んで組み合わせる方が、結果的に満足度が高く、無駄な出費を抑えることができます。
理想のホームジムをおすすめする理由
ここまで、ホームジムの作り方や器具の選び方について、かなり細かい部分まで解説してきました。「準備することが多くて大変そうだな……」と感じた方もいるかもしれません。
確かに、部屋の採寸、床の補強、器具の搬入や組み立てなど、導入へのハードルは存在します。
しかし、それらを乗り越えて手に入れた「いつでも、好きなだけ、誰にも邪魔されずにトレーニングに没頭できる環境」は、何物にも代えがたい価値があります。
仕事で帰りが遅くなっても、ジムの営業時間を気にする必要はありません。パワーラックが空くのをスマホをいじりながら待つ無駄な時間もゼロになります。
好きな音楽を大音量でかけたり、動画を見ながらインターバルを取ったり、あるいは上半身裸でトレーニングしたって、誰にも文句は言われません。
ホームジムは、単なる「筋トレ部屋」ではありません。あなたの心身を鍛え、日々のストレスをリセットし、人生をより豊かに前向きにするための「最強の投資」です。
ぜひこの記事を参考に、あなただけの最高の秘密基地「ホームジム」を作り上げてください。心から応援しています!
免責事項について
本記事で紹介した床の耐荷重や防音対策、費用などは一般的な目安であり、建物の構造や築年数、個別の状況により異なります。器具の設置や高重量トレーニングを行う際は、必ずご自身の責任において安全を確認し、必要に応じて建築士などの専門家や、管理会社・大家様へご相談ください。

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