筋トレは2セットで十分?効果を上げるためのトレーニング法は?

洗練されたジムで、巨大なLEDネオンの「2」のサインを背景に、インクラインダンベルプレスを行う集中した表情の日本人男性。

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こんにちは。おとFITNESS運営者の「OTOWA」です。

筋トレを始めようとしている方や、すでにジムに通っているという場合でも誰しもが時間に余裕があるわけではなく、一つの種目に対して4セットも5セットも行うのは、時間的にも体力的にも難しいことも多いと思います。

そんな方に、今回の記事はぜひ読んでいただきたい内容です。

かつて筋トレ界隈では、限界まで何セットも追い込むのが常識とされていましたが、最近は個人の目的やスタイルに合わせて、時短や省エネを意識して余力を残すトレーニング方法も注目されています。

この記事では、そんな筋トレに関する疑問に寄り添いながら、少ないセット数でもしっかり効果を出すためのポイントを、現役パーソナルトレーナーの私がまとめてみました。

忙しい毎日の中で、効率よく理想の体を目指したい方の参考になれば嬉しいです。

本記事でわかる4つのポイント
  • 少ないセット数でも筋トレは効果的である理由
  • 少ないセット数の筋トレのメリット、デメリット
  • 短い時間で効果を出せるおすすめトレーニング方法
  • 筋トレの停滞期を乗り越えるための方法
目次

筋トレは2セットで十分?

筋トレは2セットで十分。忙しい大人のための科学的・最短ボディメイクと書かれた表紙スライド

まずは、なぜ少ないセット数でも筋肉にしっかり効かせることができるのか、その理由についてお話ししていきたいと思います。

筋トレは目的にもよりますが、やみくもにセット数を増やすよりも、1回ごとのトレーニングの質を高めることのほうが、体への負担も少なく効率的だったりするんです。

ここでは、筋肉の仕組みや疲労回復の観点から、筋トレにおける2セットは有効的なのかどうか解説していきます。

筋動員率は2セット目が高い?

筋トレを始めたばかりの頃は、なんとなく重いものを数回持ち上げて、少し汗をかいたら、「よし、これで筋肉がつくぞ!」と思いがちです。

でも、実は私たちの筋肉ってすごく省エネな構造になっていて、最初から一気に全部の力を出してくれるわけではないんです。

この仕組みは、専門的な言葉で、「サイズの原理」と呼ばれています。

軽い負荷の運動や、まだ筋肉が疲れていない1セット目の最初のほうでは、持久力はあるけれどパワーは小さい「遅筋」と呼ばれる筋線維がメインで働きます。

そして、回数を重ねて徐々に疲れてきたり、扱う重量が重くなったりしていくと、ようやく体を大きくするためのターゲットである「速筋」という大きな筋線維が動員され始めるんです。

データによると、1セット目では、全体の約30%の筋線維しか使われないことが多いそうです。

これだと、筋肉全体に、「もっと太く成長しなきゃ!」というサインを送るための刺激としては、かなり物足りない状態と言えます。

でも、1セット目で生まれた「初期の疲労」をうまく利用して、少しの休憩を挟んでからそのまま2セット目に突入すると、筋線維の動員率が一気に約60%まで跳ね上がると言われています。

1セット目の稼働率約30%に対し、2セット目で約60%に上がり筋肉の成長スイッチが入ることを示すバッテリーの図解

この約60%という数字こそが、筋肉を成長させるためのスイッチを入れるのに十分なレベルなんです。

もちろん、限界を超えて3セット目、4セット目と繰り返していけば、最終的にはほぼ100%の筋線維を使える状態になります。

ですが、そこまでやってしまうと、今度は体へのダメージや疲労も大きくなってしまいます。

だからこそ、体への負担と得られる効果のバランスを考えると、2セットはちょうどいいとも言えます。

時間も節約しつつ、しっかり筋肉に効かせられるので、忙しい或いは筋トレ初心者の方にこそぴったりのアプローチですね。

限界まで追い込まないことのメリットって?

昔のフィットネス業界や部活動での筋トレといえば、「もうこれ以上、1ミリも上がらない!」という限界(オールアウト)まで自分を追い込むのが正しいと思われていましたよね。

顔を真っ赤にして、フォームが崩れても気合いで上げる、みたいな感じです。

しかし、最新のトレーニング理論のトレンドは少し違っていて、「限界の少し手前であえてやめる」ほうが、結果的に筋肉が効率よく増えやすいということが分かってきています。

この考え方は、「RIR(Reps in Reserve=予備反復回数)」と呼ばれていて、「あと何回なら正しいフォームで持ち上げられるか」という余力を残すテクニックです。

なぜ限界まで無理をしてはいけないのかというと、筋肉そのものの疲労だけでなく、脳や脊髄を通っている「中枢神経系」までクタクタに疲れてしまうからです。

私たちの体は、脳からの電気信号によって筋肉を動かしています。

限界まで追い込んで中枢神経が疲労してしまうと、この信号がうまく伝わらなくなり、次の2セット目や、その後の別の種目で、本来出せるはずの力が全く出せなくなってしまうんです。

「今日は胸の日だからベンチプレスをがんばるぞ!」と意気込んで、1セット目で完全に力を使い切ってしまい、2セット目で回数がガタ落ちした経験はありませんか?

それはまさに中枢神経が疲労してしまっている証拠です。

だからこそ、1セット目で完全に潰れてしまうよりも、「あと1〜3回くらいは自力でできそうだな」という余力を残して終わるのが一番のコツです。

筋肉の疲労と中枢神経系の能力の交点である「限界の一歩手前(あと1から3回の余力)」が最大の効果を生むことを示したグラフ

この「余力を残す」やり方のおかげで、中枢神経の疲労を最小限に抑えつつ、2セット目もしっかり綺麗なフォームで重いものを持ち上げられます。

このやり方であれば、結果として、トレーニング全体の「総ボリューム」を多く稼げるので、筋肉への刺激がトータルで増えるというわけです。

関節への負荷が少ない

筋トレの翌日や翌々日にやってくるひどい筋肉痛。

あのバキバキに痛い感覚があると、「よしよし、しっかり筋肉に効いてるぞ!」と達成感があって嬉しい気持ちになるのはすごくわかります。

でも、「筋肉痛がひどい=筋肉が順調に育っている」とは限らないと最近の研究で明らかになっています。

筋肉痛はあくまで、「筋肉が慣れない刺激を受けたことによる微細な損傷や炎症」のサインであって、筋肉を大きくするための絶対条件ではないんです。

それよりも私たちが気をつけないといけないのが、「関節」や「腱」「靭帯」へのダメージと負担です。

筋肉という組織には、毛細血管がこれでもかというくらいたくさん張り巡らされています。

そのため、血流に乗って栄養素や酸素がどんどん運ばれてきて、老廃物もスムーズに回収されるので、比較的早く(だいたい48〜72時間くらいで)回復してくれます。

一方で、骨と筋肉をつなぐ「腱」や、骨同士をつなぐ「靭帯」などの結合組織には、血管がとても少ないんです。

血流が乏しいということは、一度ダメージを受けると、筋肉とは比べ物にならないほど修復に時間がかかることを意味します。

筋肉は約48時間から72時間で回復するのに対し、関節や腱は血管が少なく回復が遅いことを説明したスライド

「筋肉をもっと大きくしたい!」と焦って、セット数を3セット、4セットと増やし、何度も重いバーベルを上げ下げしていると、筋肉の回復は追いついていても、関節の回復が全く追いついていない状態になってしまいます。

その結果、ある日突然、肩や肘、膝などが悲鳴を上げて、長期間トレーニングをお休みしなければならなくなる危険性があります。

種目ごとに2セットで終わらせる最大のメリットは、関節への過度な摩擦や物理的なストレスを最小限に抑え、ケガなく長期的にトレーニングを続けられる環境を作れることです。

身体が痛くてジムに行けなくなってしまっては元も子もないので、自分の体を守りながら着実に成長していくという意味でも、2セットというボリュームはすごく理にかなっています。

少ないセット数のデメリットは?

ここまで、筋トレを2セットで行うことのメリットをたくさんお伝えしてきましたが、もちろんメリットばかりではなく、気をつけるべきポイントやデメリットも存在します。

それは、「セット数が少ない分、1回(1レップ)ごとの動作の質が低かったら、筋肉に効果が出ずらい」ということです。

もし、同じ種目を3セットや4セットもやるのであれば、疲れてきて後半の何セットかが適当なフォームになってしまったとしても、「数撃ちゃ当たる」方式でどこかしらの筋線維には刺激が入るかもしれません。

しかし、たった「2セット」しかやらないと決めているのであれば、その限られた2セットは最初から最後まで完璧なフォームと、極めて高い集中力で実行する必要があります。

とくに重要なのが、「いま、どこの筋肉を使って重りを動かしているのか」という脳と筋肉のつながりを意識することです。

これをフィットネス用語で、「マインドマッスルコネクション」と言ったりします。

たとえば背中のトレーニングをしているのに、腕の力だけで重りを引っ張っていたら、たった2セットでは背中の筋肉はピクリとも成長してくれません。

また、重りを持ち上げる(ポジティブ動作)ときだけでなく、重力に逆らいながらゆっくりと重りを下ろす(ネガティブ動作・エキセントリック収縮)ときにも、筋肉の緊張を抜かないことが重要です。

最近のスポーツ学では、ネガティブをそこまで意識しなくても、筋肉は成長するというエビデンスもありますが、意識してトレーニングするに越したことはないです。

「なんだか物足りないな」「筋肉が張る感覚がないな」と感じる方は、もしかしたら無意識のうちにフォームが自己流になっていて、反動を使ってしまったり、対象の筋肉に、うまく負荷が乗っていなかったりするのかもしれません。

少ないセットで結果を出すためには、一つ一つの動作を丁寧に、ごまかしなくやり切る意識がとても大切になってきますね。

筋トレは2セットで十分?おすすめトレーニング方法は?

活気のあるジムで、バーベルを握り、集中的な表情でベンチプレスを行う、黒いトレーニングウェアを着た筋肉質な日本人男性。背景には他の利用客やトレーニング器具、鏡が見える。

ここからは、2セットという限られたボリュームの中でも、しっかりと成果を出すおすすめのトレーニング方法について紹介していきます。

ご自身のライフスタイルに合わせて、やりやすい方法を見つけてみてください。

全身を鍛えるのに最適な週の筋トレ頻度は?

筋トレ初心者が、「筋肉を確実に大きくしたい、体を変えたい」と思った場合、筋肉の一部位に対して、「週にトータルで10セットくらい」の刺激を与えるというのが、ひとつの目安として推奨されています。

「え、1回のトレーニングで各部位2セットしかやらないなら、全然10セットに届かないじゃん!」と疑問に思うかもしれませんが、ここで大事になってくるのが、「コンパウンド種目(多関節運動)を取り入れる」ことと「週のトレーニング頻度」です。

コンパウンド種目とは、スクワットやベンチプレスのように、一度の動作で複数の関節と筋肉を同時に動かすトレーニングのことです。

たとえば、大胸筋(胸)を鍛えるためにベンチプレスを2セットやると、実は同時に三角筋(肩の前側)や上腕三頭筋(二の腕)もかなり強く働いています。

さらに続けて、肩を鍛えるオーバーヘッドプレスを2セット、二の腕を鍛えるディップスを2セットやったとします。

すると、胸・肩・腕の「押す筋肉のグループ」全体で考えると、その日だけで合計6セットのボリュームを稼げている計算になるんです。

これをもし「週2回」のペースでジムに行って行えば、6セット×2回で合計12セットになりますよね。

これで、初心者の目標ラインである「一部位につき週10セット」を余裕でクリアできるわけです。

なので、特定の部位だけを細かく分けて週1回ずつ鍛えるよりも、全身の大きな筋肉(脚・背中・胸)を満遍なく使うメニューを組んで、週2回おこなうのが、筋トレを始めて行う方の場合、続けやすいかなと思います。

脚のスクワット、背中のデッドリフトや懸垂、胸のベンチプレスといった、消費カロリーが高くて、全身のホルモン分泌を促してくれる種目を優先してスケジュールを立てるのが、効率アップの最大のコツですね。

短時間でしっかり筋肉に効かせるには?

活気のあるジムで、2人の筋肉質な日本人男性がバーベルを使ってトレーニングをしている。左側の男性はインクラインベンチに座り、バーベルをベンチプレスしている。右側の男性は立って、バーベルをベントオーバーローイングしている。2人とも黒いタンクトップとショーツ、グローブを着用している。背景には鏡、他のトレーニング器具、他の利用客が映っている。

「なんとか週2回ジムに行く時間は作れたけど、仕事や家事で忙しいから、1回のトレーニング時間は1分でも短くしたい!」という方にぜひ試していただきたいのが、「スーパーセット」というトレーニング方法です。

スーパーセット法とは、異なる筋肉を使う2つの種目をペアにして、間に休憩(インターバル)を挟まずに、あるいはごくわずかな休憩だけで連続してやってしまう方法です。

代表的なのが、胸と背中、あるいは太ももの表と裏といった、相反する動きをする筋肉(拮抗筋)を組み合わせるやり方です。

たとえば、「胸の種目(押す動きであるダンベルプレスなど)」を1セットやった直後に、息つく暇もなく、「背中の種目(引く動きであるダンベルロウなど)」を1セットやります。

この方法なら、胸の筋肉がハードに働いている間、背中の筋肉はお休みできますし、逆もまた然りです。

これを交互に2セットずつ繰り返すことで、普通に休憩を取りながらやるのと比べて、トレーニングにかかる時間を半分近くまでギュッと短縮できるんです。

組み合わせの例 具体的なメニュー内容とポイント
上半身のスーパーセット ディップス(胸・腕)2セット + 懸垂やラットプルダウン(背中)2セット
※上半身の表裏を一気にパンプアップさせます。
下半身のスーパーセット スクワット系(前もも・お尻)2セット + レッグカール(裏もも)2セット
※下半身は酸欠になりやすいので、ペアの間に少し長めに深呼吸を入れます。

このスーパーセットを取り入れると、休む暇がないので心拍数がグッと上がり、筋トレをしながら有酸素運動のような心肺機能強化の効果も一緒に得られます。

また代謝も上がり脂肪燃焼効果も高まるので、サクッと終わらせてサッと帰れるうえにダイエットにもなる、まさに一石二鳥の最高のトレーニング方法ですね。

部位ごとの分割法を取り入れる

明るいジムで、グレーのタンクトップを着た筋肉質な日本人男性が、右手にダンベルを持ちダンベルカールをしている。背景には鏡、他のトレーニング器具、他の利用客が見える。

もし、「週2回だけじゃなくて、週3回か4回くらいはジムに行く時間が取れるよ」という方や、「胸の形をもっと四角くしたい」「肩をもっと丸く大きくしたい」といった、より細かいボディメイクにこだわりたい方は、「今日は胸と腕の日」「明日は背中と肩の日」「明後日は脚の日」といったように、鍛える場所を日ごとに分ける「分割法(スプリットルーティン)」を取り入れるのもすごくおすすめです。

たとえば、「胸の日」のメニューを組むとします。

まずは一番重い重量を扱えるベンチプレスを2セット、次にマシンのチェストプレスで少し角度を変えて2セット、最後に大胸筋をしっかりストレッチさせるために、ダンベルフライ系の種目を2セットやります。

これで胸に対して合計6セットの刺激が入ります。

普通、分割法をやっている人は1つの種目を3〜4セット、それを3~4種目くらいやるので、その日は同じ部位を10セット以上酷使することになります。

しかし、これを各2セットにすることで、途中でバテてフォームが崩れることなく、最初の種目から最後の種目まで、極めて高い集中力とエネルギーを保ったまま質の高い追い込みができるのが一番の魅力かなと思います。

この方法なら、一つの部位でも色々な角度から筋肉を刺激できるので、ただ筋肉を大きくするだけでなく、バランスの取れたかっこいい、あるいは美しい身体のシルエットを作りたい方にぴったりです。

ただし、筋肉痛が残っている部位は無理に動かさず、しっかり休ませてあげるスケジュール管理を忘れないでくださいね。

重量や回数が伸びないときにはどうする?

混雑したジムで、バーベルを前にベンチに座り、顎に手を当てて深く考え込む日本人男性。トレーニングベルトとリストラップを着用しており、膝の上にはノートとペンが置かれている。背景には他の利用客やトレーニング器具が映っている。

筋トレを続けていると、最初の数ヶ月はどんどん重いものが持ち上がるようになり、楽しくて仕方がない時期が続きます。

でも、ある日突然、いつも持ち上げられていた重さなのに急に重く感じたり、体の変化がピタッと止まってしまう時期が必ずやってきます。

これが多くのトレーニーを悩ませる「停滞期(プラトー)」です。

人間の体は私たちが思っている以上に賢く、環境に適応する能力が高いです。

いつも同じメニュー、同じ重さ、同じ回数で2セットをこなしていると体が、「あ、この刺激なら今の筋肉量で十分生きていけるな。これ以上エネルギーを使って筋肉を大きくする必要はないや」と省エネモードに入って適応してしまうんです。

この停滞期を打ち破って再び成長していくためには、「少しずつ負荷を高めていくこと(漸進性過負荷・プログレッシブオーバーロード)」が絶対に必要になります。

焦っていきなり重さを10kgも上げる必要はありません。

毎回ちょっとだけでもいいので、バーベルの端に一番小さなプレート(1.25kgずつなど)をつけてトータル2.5kg増やしてみる。

もし重さを増やすのが無理なら、先週より回数を1回だけ多くやってみる。

それも難しければ、重りを下ろすスピードをいつもより3秒遅くして、筋肉への緊張時間を長くしてみる。

このように、体に常に、「想定外の新しい刺激」を与え続けてあげてください。

【デロード(戦略的休養)もおすすめ】

がんばって毎回負荷を上げ続けていると、筋肉は元気でも、知らないうちに神経や関節の奥深くに疲労が蓄積していることがあります。そんな時は、あえて1〜2週間ほど、扱う重さを普段の60〜70%に落としたり、セット数をさらに半分にしたりする「デロード(軽めの週)」を取り入れてみてください。完全にサボるわけではないので筋肉は落ちませんし、身体深部の疲れが抜けて、次の週から「あれ?先週までビクともしなかった重さが軽く感じる!」と劇的な回復を見せることがよくあります。

減量期は何を意識してトレーニングする?

筋トレをして筋肉を純粋に増やしたい時よりも、ダイエット目的で体重を落とそう(減量しよう)としている時の方が、成長は停滞しやすいです。

なぜなら、ダイエットのために食事の量(カロリー)を減らしていると、体は慢性的なエネルギー不足を感じてしまい、脂肪だけでなく大切な「筋肉」まで分解して、アミノ酸としてエネルギーに変えようとする(カタボリック状態)からです。

筋肉が落ちてしまうと、私たちが何もしなくても、内臓を動かしたり体温を保ったりするために消費されるカロリー、つまり「基礎代謝」がどんどん下がってしまいます。

そうすると、「食べるのを我慢しているのに全然体重が落ちない」という最悪の悪循環に陥ってしまいます。

だからこそ、減量中でエネルギーが足りない時期であっても、高重量を扱う筋トレをしっかり続けて、「いま、筋肉は生きていくために必要だから絶対に落とさないで!」と体にアピールし続けることがとても大事なんです。

そして、トレーニングの質を高めることと同じくらい、あるいはそれ以上に絶対に欠かせないのが、食事と睡眠です。

  • タンパク質を最優先で摂る:筋肉の材料となるお肉や魚、卵などが足りないと、いくら筋トレをがんばっても筋トレ後のダメージは修復されません。
  • 戦略的なチートデイの活用:長くカロリー制限を続けて体が省エネモードになってしまったら、1日だけクリーンな炭水化物(白米や和菓子など)をたくさん食べてエネルギータンクを満たし、脳に「飢餓状態じゃないよ」と錯覚させます。
  • 質の高い睡眠を6〜8時間死守する:トレーニングで作った筋肉の微細な傷は、私たちが寝ている間に分泌される「成長ホルモン」によって修復されます。睡眠が足りないと、この回復プロセスが阻害されるだけでなく、ストレスホルモンが過剰に出て食欲が暴走しやすくなります。

睡眠とホルモンの関係については、公的機関でもその重要性がしっかりと示されています(出典:ノンレム睡眠 | 生活習慣病などの情報(e-ヘルスネット) | 健康日本21アクション支援システム Webサイト)。

いくらジムで完璧な筋トレをこなしても、その後の栄養補給と睡眠という土台が崩れていては本当にもったいないので、ここもトレーニングの一部だと思ってしっかり意識していきたいところです。

まとめ:筋トレは2セットで十分?

明るいジムで、笑顔の筋肉質な日本人男性がベンチに座り、ダンベルカールをしています。背景にはブランクのポスターがあり、笑顔で彼を見ている他の3人の利用客が座ったり立ったりしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。

ここまで、筋肉の動員メカニズムから、短い筋トレのメリットとデメリット、全身のメニューの組み方、そして停滞期の乗り越え方に至るまで、色々な角度から深く見てきました。

結論として、ただ漫然と回数をこなすのではなく、正しいフォームと適切な頻度などをしっかり守れば、目的にもよりますが、筋トレは2セットでも十分な効果を実感できます。

「筋トレは、とにかくセット数をこなして、完全に立てなくなる限界まで追い込んでなんぼ」という根性論的な考え方も、一部のアスリートにとっては一つの正解かもしれません。

ですが、仕事や家事、プライベートの予定で多忙な日々を送る私たちが目指したいのは、毎回のジム通いでケガをして生活に支障をきたすことなく、無理のないペースで長期的に理想の体を作り上げ、それを維持していくことですよね。

「2セット」という必要最小限に計算されたトレーニングボリュームだからこそ、1回の動作に全神経を集中させることができますし、「今日もジムであの地獄のような5セットをやらなきゃいけないのか…」という精神的なプレッシャーからも解放されて、フットワーク軽くトレーニングを生活に組み込めるはずです。

トレーニングの質は、費やした「時間や量」ではなく、1回ごとの「質×長期的な継続」によって決まります。

ご自身の体が少しずつ、でも確実に進化していく過程を楽しんでみてくださいね!

※この記事で紹介したセット数や重量設定、頻度などの数値は、あくまで健康な方を対象とした一般的な目安です。ご自身の現在の体力や年齢、その日の体調に合わせて無理のない範囲で調整して行ってください。もしトレーニング中に関節などに痛みや違和感がある場合は、自己判断で継続せずに、速やかに整形外科などの医療機関や専門家にご相談されることを強くおすすめします。正確な情報やより深い医学的知識については、フィットネス関連の公式サイトや公的機関のガイドラインなども併せてご確認ください。

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この記事を書いた人

はじめまして、パーソナルトレーナーのOTOWAです。
当ブログでは、現役トレーナーの視点から、皆さんの運動やダイエット、食事をサポートする情報を発信していきます。

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